8月1日から3日にかけて行われた、夏季集中講義「伝統芸能実習」の最終日の様子です。
伝統芸能実習の最終日となる3日目は、2回程度リハーサルを行い、動き等の最終確認を行いました。リハーサル後はいよいよ本番です!本年度は「大江戸百合物語」という演目が行われました。
午前中に本番を行い、下中座の方より講評をいただきました。午後には自分たちの本番の映像を鑑賞しまとめをしました。
ここで、実習を終えた学生の感想を紹介します!
発表を終えて、自分たちが三人遣いで遣った人形が意外と‘生きていて’驚いたし、嬉しかった。
その瞬間、自分たちの手で遣っているけれど、自分体の手を離れたような気さえした。(Fさん)
この実習を通して、伝統は演者だけでなく、職人さんなど周りの人々の協力の必要性や、後世へ伝えるための努力の重要性を知ることができた。(Oさん)
この3日間でこんなに出来るとは思っていませんでした。まず物語を作る段階で、みんな発言してどんどん進められた。進みがおそいと思った人がほとんどだと思いますが、3日で完成までさせるのは、本当にすごいと思いました。みんながんばった!(Kさん)
3日間の中で1番上手く習ったことを出しきれた。本番では、人形をもう少し高く上げたかった…。悔しい。足遣いはちゃんと歩いているように見えたと思う。仁左衛門はイレギュラーが多かったけど、良い役ができてよかった!(Sさん)
映像で自分たちのつくった劇を見ると、つたない部分も多かったけれど、どの人形も学んだことを生かして動けていたと思う。一つの話として成立していたのを見て、達成感があった。
十五人全員が活躍する劇にできたのが、何によりも良かったと思う。(Yさん)
自分たちのつくった芝居をこんなに真剣に指導して下さるとは思っていなかったので嬉しかったし、物語を作る姿勢についてたくさん教えて頂き、勉強になった。(Sさん)
楽しかったです。腕も疲れたし全然うまく動かせなかったが、手や視線をつけるだけで人形の表情がわかって私も作品をつくれているという感じがした。
台本をつくるということに、やる前は不安を感じていたが、自分達で台本をつくることで、実際に台本をつくる人が、どういうところにこだわって台本をつくっているかが少しわかって、自分たちも真剣にやらなければならないと思えた。
3人遣いは思っていたよりも大変で、呼吸をそろえて1つの動きができた時の喜びはひとしおだった。伝統文化を継承するということは、細かい技術を正確に伝えるだけでなく、意味やこだわり、精神まで一緒に伝えていくことなのかなと感じた。
たった3日間だったが、充実した3日間だった。是非文楽を鑑賞しに行き、下中座の活動も見てみたいと思った。(Nさん)
下中座の皆さん、暑い中ご指導ありがとうございました。
また、参加された学生の皆さんもお疲れさまでした!!