「原典講読」で羊皮紙実習をおこないました

西洋史の山本です。受験生の皆さん、こんにちは。

私が担当している「原典講読」という授業では、「羊皮紙工房(八木健治氏)」のご協力のもと、ヨーロッパ文明の根本的な要素である筆記用具に関する実習的授業をおこなっています。

この度、コロナ禍により延期となっていた今年度の授業をおこなうことができました。万全な感染対策のためにお知恵を賜り、ご配慮いただきました八木先生には厚く御礼を申し上げます。

中世の現物史料に触れる

授業ではまず八木先生よる羊皮紙に関するレクチャーがあり、その後、各学生は、自分に割り当てられオリジナルの史料を観察しました(八木先生には、事前にお伝えした学生の興味関心に沿った史料をご用意いただきました)。

貴重なオリジナル資料を間近で見る

その後、学生には羊皮紙の製作工程の一部を体験してもらいました。密を避けるためには、通常とは異なりつつも、その醍醐味が味わえる内容をご用意いただきました。

中世のインクを調合する

そして羽ペンを用いて、実際に羊皮紙に文字を書いてもらいました。インクも中世の流儀に従って学生自身に調合してもらい、当時の筆記文化を体感してもらいました。

羽ペンによる筆写の体験

講義と実習指導を通じて、八木先生は中近世の筆生(書記)がどのような環境で文字を記し、本を製作していたのかを強調されておられました。文章を容易に著し、広く発表したり、保存したりすることが容易な一方で、それらが瞬く間に消費されてしまう現代とは異なる文化生成のあり様を学生たちは体感できたと思います。羊皮紙工房の八木健治先生には改めまして御礼を申し上げます。

講師の八木先生を囲んで

昭和女子大学の歴史文化学科では、「手で考え、足で見る」という方針のもと、この原典講読の他にも魅力的な授業が多数おこなわれております。日本や世界の歴史文化を、広くそして深く学びたいと考えている受験生の方は、ぜひ検討してみてください(詳しく、昭和女子大学の受験生向けのページをご覧ください)。

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