2020年度「ヨーロッパ歴史文化演習B(フランス・イギリス)」2-1 [2021年03月04日(木)]

西洋史の山本です。こんにちは。

かなり日が経ってしまいましたが、2019年度に実施されました「ヨーロッパ歴史文化演習B」の模様をお伝えします。2020年2月に歴史文化学科の33名の学生とイギリス・フランスを訪れ、様々な歴史遺産を直に見てきました。(本海外研修は、欧州で新型コロナウイルスが流行するより以前に実施されました。また、現地では移動に専用車を利用するなど感染には十分に注意した上で行動しました。帰国後、学生・教員・添乗員のなかに新型コロナウイルスの感染者は一人も発生しませんでした。)

カン大学の象徴「フェニックス」の前で

この「ヨーロッパ歴史文化演習B」は、本学の協定校であるフランスのカン大学(L’universite de Caen)でまずフランスの歴史文化(英語による実施)とフランス語会話の授業を受け、その後、パリとロンドンの歴史遺産をめぐるという予定でした。しかし、今回はトランジットをおこなうロンドン・ヒースロー空港が「冬の嵐」の襲われ、乗り継ぎ便がキャンセルになるというアクシデントに見舞われました。

参加学生のなかにはこの研修旅行が海外初体験の人もおり、空港の待合室では不安な表情を浮べる学生もいました。結局、当日の乗り継ぎはできず、2日間のロンドン滞在を強いられました。しかし、同行していただいた京王観光の添乗員さんが素早く対応してくださり、ホテルの手配のみならず、いくつかの観光地をめぐることができ、無為に過ごさずにすみました。本当にありがとうございました。

「フォートナム・アンド・メイソン」でのお買い物

数日遅れでフランスに入国し、カンに移動しました。カンはフランスの北西部ノルマンディ地方の都市で、ウィリアム1世や「ノルマンディ上陸作戦」など、イギリスに関連する豊かな歴史をもっています。街自体は落ち着いた雰囲気で、腰を据えて勉強するには実に相応しい場所といえます。こうした理由からか、カン大学にはヨーロッパはおろか、世界中から多くの留学生が集っております。

トラムに乗って通学します

今回は2クラスに分かれ、フランスの歴史文化に関する英語による授業とフランス語会話を教えていただきました。受験生の中には「海外の大学で、外国語の授業を受けるなんて…」と思う人もいるかもしれません。ですが、学生たちは昭和女子大学の豊かなグローバル教育をすでに受けているので、フランス人の先生にも物怖じすることなく積極的に参加していました。

カン大学での授業風景

カンでは勉強だけではありません。授業の合間を縫って、世界遺産に登録されているモン・サン・ミッシェルやノルマンディ上陸作戦の舞台となった「D-Dayビーチ」なども見学しました。これらの観光地は、パリからだと移動に多くの時間がかかってしまいますが、カンからですとわずか1時間程度で行くことができます。

モン・サン・ミッシェル

ノルマンディの岩礁になぜ「聖ミカエル」が出現して人々の信仰を集めるようになったのか、あるいは第二次世界大戦時に連合軍とドイツの兵士たちがどのような環境で戦っていたのか、これら自分の足で地面を踏みしめつつ考えることに、この海外研修の眼目があるのです。(後編に続きます)

ノルマンディー米軍英霊墓地