日本近現代史担当の松田です。
昭和女子大学には、大学図書館が企画する選書ツアーの仕組みがあります。教員と学生が一緒になって大手書店に行き、実際に書棚を眺めながら「研究に必要な本」「大学図書館にあった方が良い本」を選び、購入してくる企画です。
2021年11月20日には、日本近現代史を学ぶ学生3名(修士1年1名、4年生1名、3年生1名)とゼミ担当の松田忍の4名にて、紀伊國屋書店新宿本店にツアーに出かけました。
男性の育児参加を研究している修士1年の学生は「家族論」「ジェンダー」「福祉政策の歴史」のある本棚を、
植民地時代の台湾を研究している4年の学生は、「アジアと日本」のある本棚を、
戦間期の海軍を研究している3年の学生は、「近代日本の軍事と政治」のある本棚を中心に攻め、
松田は担当しているゼミ生のみんなの顔を思い浮かべながら、必要になりそうな本をトータルに選びました。
・
4名それぞれ10冊以上の本を選び、ツアーは2時間弱で終了しました。本棚を前にして、学生たちと本について語る時間は非常に楽しく、時間はあっという間に経ちました。
それぞれが選んだ本をみて、舌を巻いたのが3年の学生の選書チョイスでした!まるでプロの司書が選んだかのような良質なラインナップで、その学生は、紀伊國屋の店員さんからも「素敵すぎるチョイスです!」とおほめの言葉をもらっていました。
・
情報デジタル化が進み、本も通販で手に入れることが多くなった近年ですが、書棚と向き合うと、「検索だけでは見つからない本」との出会いがたくさんあります。私は研究テーマに困っている学生を誘って、昭和女子大学の図書館の書庫にもぐることがよくあります。頭のなかでウンウンうなっていても、研究は進みません。「本棚との対話」の大切さをこれからも学生たちに伝えていきたいと思います。