こんにちは。歴史文化学科1年のH.Eです。
とうとう8月29日、椎葉巡見の最終日になってしまいました…!
午前中は、まず木城町の比木神社に参拝、見学しました。
比木神社は、昨日参拝した美郷町の神門神社とともに、「師走まつり」ゆかりの神社です。
「師走まつり」とは、比木神社、神門神社合同で行う祭りで、百済から逃れてきた王族といわれる比木神社の福智王(子)が、神門神社の禎嘉王(父)のもとを年に一度訪れ対面する儀式の形をとります。かつては9泊10日かけて行われ、平成元年以降は旧暦12月18日~20日頃の金・土・日の3日間で催されているそうです
次に高鍋町の会議室にて、宮崎民俗学会の清水聡先生から、「師走祭り」についての講話をしていただきました。
先生のお話では、「師走祭り」の9泊10日の全行程を詳細な説明があり、要所要所で特徴ある行事や神楽を奉納しながら移動していることがわかりました。
今年の1月22日(土)・23日(日)に1泊2日で行われた現地調査の報告もあり、祭りに及ぼすコロナの影響も実感しました。
お昼を食べ終わったところで全ての行程が終わり、車に乗って宮崎空港へ。空港では少し時間があったので、それぞれが宮崎のお土産を買っていました。日向夏やマンゴーなどが魅力的でした…
最後に、この巡見を簡単に振り返っていこうと思います。
まず1日目は、熊本空港から約2時間半かけて、山の奥にある宮崎県椎葉村に到着。生徒は全員がはじめて椎葉に来たので、その自然の豊かさに驚いていました!
夕食時には、宿泊先の鶴富屋敷で、温かくもてなしていただけて嬉しかったです。
次に2日目。
十根川地区の十根川神社や十根川重要伝統的建造物群保存地区、推定樹齢801年の国指定天然記念物「大久保のヒノキ」、などを見学しました。
十根川神社は赤と緑のコントラストが美しかったです。
そして3日目。椎葉の空気にも慣れ、巡見も後半に入った頃です。
午前中に、椎葉村の図書館”ぶん文Bun”を訪れ、クリエイティブ司書の小宮山剛さんにこの図書館の特徴と、三宿に住んでいた小宮山さんが椎葉に移住し、図書館をつくるまでのキャリアのお話を聞きました。
”ぶん文Bun”は木の温もりが感じられる心地良い空間で、ずっといたいなと思いました 笑
今回の巡見は、本当に貴重な経験となりました。
巡見を通じて1年~3年生まで学年を超えて交流でき、先生方や椎葉教育委員会の方をはじめ、色々な方々が手配をしてくださったおかげで、移動や宿泊もスムーズに行えました。ありがとうございます。
コロナ禍の中で本当に実施できるのか、当日まで不安でしたが、このように無事に終えることができてよかったです。
引率いただいた小川直之先生がおっしゃっていたように、今回の体験の中で”問い”を見つけ、それについて追究できたらさらに学びが深められると思いました。
大谷津先生によると、この巡見は今回で10回目を迎えたそうです。来年もまた参加したいなと思いました!
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!