こんにちは!歴史文化学科公式PJの1つである「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト」です。
2023年11月11日~12日に昭和女子大学の秋桜祭が開催されました。
2018年度から秋桜祭で企画展を開催し続けている私たちは、今年は企画展「被爆者たちが望む未来 あなたが望む未来 ―「原爆被害者の基本要求」を読む―」を開催いたしました。企画展の雰囲気を知って頂くために、代表的なパネルを以下に展示いたします。
またパネルの随所には学生の顔を入れた「ワンポイントトーク」を配し、それぞれの学生がパネル制作時に考えたことを盛りこむようにして、来場者のみなさんを引き込む仕掛けを作りました。今回の展示に取り組んだのは11名の学生ですが、歴文生9名に加えて、明治学院大学の学生1名、東京大学の学生1名が参加しました。明治学院大学の学生は「みんなで作りあげた研究成果だから、明治学院大学でも巡回展をやりたい」といってくださっていて、もしかしたら、今後実現するかも知れません!
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以下当日の模様を写真でお伝えします。
食べ物の販売をやっている1号館などの「メインストリート」を外れた、秋桜祭的には「若干辺鄙な場所」にある7号館7L02教室で企画展を開催したのですが、私たちの展示を見るために、7号館まで足を運んで下さった方が非常に多く、最終的には229名の来場者がありました。また2日目の日曜日には、被爆者運動の最前線で「基本要求」の策定に関わったみなさんや、その後被爆者として運動を始めたみなさんなども多数お越し下さり、展示に対するコメントを下さいました。また新聞を作っている方から取材を受けたりも!
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1週間後に「振り返りの会」をおこなったのですが、「時間をかけてじっくり読み込んで下さる方が非常に多く、4月から半年以上かけて準備したことが報われた」との声が多く見られ、また「1日目は自分たちの研究にどのような意見や質問が寄せられるのかの不安が大きかったが、2日目になって、来場者と触れ合い話せるようになってくると、もっと詰めるべきだった論点が見えてくると同時に、自分たちがなしとげた研究の意義を逆に来場者から教えてもらうこともあり、自信がついた」との声もありました。
秋桜祭があけて、次のプロジェクト活動は、今年の春におこなった企画展で扱った栗林一路さんの日記の一部を翻刻して、史料紹介として『文化史研究』で発表することを目指しています。今後とも戦後史プロジェクトの活動にご注目下さいませ!