2019年度 実践科目「心理学総合演習B」防災と防犯活動による地域貢献プロジェクト

防災と防犯活動による地域貢献」プロジェクト(防災・防犯プロジェクト)が6月1日(土)に開催されました。

受講生は当日、世田谷区および (福)世田谷ボランティア協会が主催する「せたがや災害ボランティアセンター 災害ボランティア・マッチングコーディネーター養成 基礎講座」に参加しました。

せたがや災害ボランティアセンターは、国内では珍しい常設の災害ボランティアセンターで、昭和女子大学から徒歩5分の場所にあります。

マッチングコーディネーターとは

主に他地域から被災地に到着した災害ボランティアを、援助を必要とする被災者のところへ、援助ニーズの内容とボランティアをマッチングさせて送り出す役割を担います。
災害ボランティアコーディネーターとは|せたがや災害ボランティアセンター

作業内容によってはボランティアが危険に晒されたり、援助を求めた被災者がケガをする可能性もあるため、マッチングコーディネーター援助ニーズの内容を見極め、危険性が高いと判断された作業の場合にはボランティアの派遣を断ることもあります

大規模災害発生時には世田谷区内の5大学がボランティア拠点の「マッチングセンター」となります。昭和女子大学もその1つです。

マッチングコーディネーターは区内の各避難所に設置される「サテライト」へ必要な人数のボランティアを送り出します。そして、さらにサテライトにいるマッチングコーディネーターが援助の依頼者のところへボランティアを送り出します。

サテライトまでのルートを確認します

 マッチングコーディネーターが被災地にいないと、災害発生後のボランティア受け入れが円滑にできず、到着したボランティアを待たせたり、せっかく来てくれたボランティアが帰ってしまうことにもなりかねません。

したがって、できるだけ多くの地元の人が、大規模災害の発生に備えマッチングコーディネートの知識と技能を身につけておくことが求められます。

 

講座内容

前半は座学で、

  • 世田谷区の防災体制
  • 災害ボランティア・マッチングコーディネーターの役割
  • コーディネーターの仕事内容

などを世田谷ボランティア協会職員の方から学びます。

 

また、冒頭ではコミュニティーサービスラーニングセンター長の興梠先生からご挨拶がありました。

後半は災害ボランティアを受け入れる、受付模擬訓練です。

  • 受付担当者役(緑色のビブス着用)
  • ボランティア役

に分かれ、交代で両方の役割を体験します。

 

参加した防災・防犯プロジェクトの7名も交代で受付担当者役を体験しました。

当日の運営について

防災・防犯プロジェクトの受講生は講座を受講するだけでなく、スタッフとして講座の運営も行いました。

講座は13時30分開始でしたが、11時には事前の打ち合わせと模擬訓練のシミュレーションを行いました。

また、参加される一般の方々のために、大学構内で会場までの案内も担当しました。

学生もスタッフとして運営に携わりました

参加者は受付で指示された5カ所の模擬サテライト(教室)のいずれかへ移動し、災害ボランティアとして依頼内容に関する説明を受けます。

模擬サテライトのある教室までの案内も担当しました

また、筆者の私(清水)も最後の「ふりかえり」に登場し、講座を受けられた方々からの質問を受けました。

150名以上の多くの方々にご来場いただきました

この基礎講座の次には連続講座(スキルアップ講座)として

  • 避難所編
  • 要配慮者編
  • 依頼カード編
  • トラブル対応編

も用意されています。

世田谷区内の大学やまちづくりセンターなどで無料開催され、「防災と防犯活動による地域貢献プロジェクト」の受講生もスキルアップを目指して参加する予定です。

         (プロジェクト担当教員 清水 裕)


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