初等教育学科特殊研究講座10/25 ごくらくごくらく

 10月25日午後、初等教育学科の特殊研究講座が開催されました。講師は、本学で長く教鞭をとられた西本鶏介先生です。

 はじめに西本鶏介先生から、「お昼を食べて、お腹の方がこなれてきて眠くなったら、どうぞ寝てください。そしてファンタジーのような夢を見てください。くれぐれも、つまらない夢は見ないでください。」と激励を受けましたが、、、、、講演のテーマは「童話・絵本の魅力」です。

 さて、初等教育学科では、小学校、幼稚園の教諭と保育士を養成していますが、いざ教育、保育の現場に出てから、読書指導や読み聞かせで、どんなお話を選んだらいいの? と、たちまち困ってしまうようではいけません。同じ書名でも内容の違う童話や絵本はたくさんあります。自ら読書経験を積み、自ら絵本を選ぶ力を身につけていないと充分とは決して言えません。理想的な読み聞かせの仕方はどのようなものかも知っていなければならないでしょう。西本鶏介先生は、このような絵本・童話についての問いに、ただ単純に答えるのではなく、自分で考えることの大切さを合わせて教えてくださいました。

 最後には、童話作家としても知られる西本鶏介先生ご自身の絵本を披露。『まよなかのたんじょうかい』『おじいちゃんのごくらくごくらく』です。贅沢にも、著者自身の作品を、著者自身の読み聞かせで、拝聴。『おじいちゃんのごくらくごくらく』の湯けむりの中のおじいちゃんよろしく、皆、すっかり「ごくらく ごくらく」となったのでした。

 読書の秋。教育者、保育者のたまご達は、西本鶏介先生から、おはなしの「幸」を頂戴しました。