女性文化研究賞受賞作の記念講演

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受賞者と選考委員そろっての記念写真
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記念講演をされる河上婦志子先生
聴講している初等教育学科の学生と教員

5月19日(火)昭和女子大学女性文化研究所、女性文化研究賞・研究奨励賞の贈呈式と、受賞者の講演がありました。

今年の「女性文化研究賞」は河上婦志子氏の『20世紀の女性教師 周辺化圧力に抗して』(御茶の水書房)に贈呈されました。日本の教育を長い間支えてきた女性教師の社会学的研究は興味深い内容でしたので、初等教育学科の学生・教員も講演を聴講しました。

教職は、男女間の格差もなく生活と仕事とのバランスを取りながら、長く働ける魅力的な仕事と思われがちですが、100年の長いスパンで女性教員の置かれている状況を丹念に調査していくと、志をもって教職の世界に飛び込んだ有能な女性たちが、だんだんと中枢から周辺へと追いやられていく実態が明らかになります。

女性教師の問題は、働く女性全体の問題に通ずるものであることがよくわかりました。これからの女性の生き方を考えるとてもよい機会を与えていただきました。