佐原正先生にご講演いただきました

 5月16日(土),1年生必修の教職概論の特別講義として,佐原正先生に「教員を志す方々のために」と題してご講演いただきました。

先生は,昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校元教頭で,長く理科教師として教鞭を執られ,さらに数多くの学園歌を作曲された方です。

初等教育学科が短期大学部に設置されていた時からずっと1年生向けにご講演いただいており,今年で11年目になります。

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  先生は,戦中や戦後の混乱期の社会の様子や教育のありさまなどを,ご自身の軍隊経験や戦後復員後の生活の様子などを交えて,わかりやすくお話し下さいました。
さらに,昭和学園における先進的教育実践が,つねに児童・生徒・学生の成長を第一とする児童・生徒・学生第一主義に貫かれ,「愛と理解と調和」に満ちた女性の育成のために多彩な教育計画が実践されてきたことをお話し下さいました。
そして,最後に,先生が作曲された学園歌「光葉に寄せて」の3番を教えていただき,1年生みんなで斉唱しました(「光葉(こうよう)」とは,光る葉のことで昭和学園の卒業生一人一人を指しています。本学中高部の同窓会を光葉会,大学の同窓会を光葉同窓会と言います)。
この歌は,元理事長・学長・校長の人見楠郎先生が,卒業生にずっと歌い継いでいってほしい歌としてつくられた歌だそうです。90歳を超えてなお矍鑠たる先生の朗々たる歌声に,教師の理想の姿を見た思いが致しました。
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 光葉に寄せて
       人見楠郎作詞
       佐原 正作曲
 はるかなる 空のかなたに
 あすの日も 伸びてぞゆかん
 まことなる 光もとめて
 わが友よ  光葉の友よ