現代教育研究所 英語教育セミナー

先月6月27日、現代教育研究所主催の英語教育セミナーが開催されました。

『動機付けを高める英語教育―理論と実践例―』というテーマのもと、Rod Ellis教授(University of Auckland)・関 昭典准教授(東京経済大学)にご講演いただきました。

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 講演に参加した初等教育学科の学生から、次のようなコメントが届いています。

 

「日本の英語教育に関して6年間英語を学んでも基本的な英語コミュニケーションもできない学生を大量に産出していることに罪の意識を持てる。」という関昭典さんの「罪」という言葉に自分の6年で培った英語力とこれから教師として小学校で教えていくことへの責任を突きつけられ、胸にささる思いがしました。

関さんは学生に感動しやすいような状況をつくることを心がけ、効力感、自律感、関係性を重視し学生の興味や関心をチャンスに繋げる場所の提供をしたりプログラムを企画したりしています。異文化理解には自分が今まで当たり前だと思っていた考え方の違いに最初は不安や不快を感じ抵抗することが最初の一歩。それを少しずつ受容し、適応することまでもすることができたら文化学習は十分になされたと言えるとのことでした。

教師の目指すべき像や海外へ行った時の価値観の違いに触れたことなど自分の考えや経験していたこと熱意をもってお話して下さり、私自身のこれからに対するいい刺激をもらいました。私は英語でコミュニケーションをとる喜びや楽しさを教え、国を越えて価値観の違いを受け入れる寛容さを学校の授業を通して子どもたちに身につけさせたいです。その子の可能性を広げる1人であることに責任をもって何か少しでも子どもたちにチャンスや感動を与えられるような教師を目指したいと強く思いました。

      (3年 C.T)

 

関先生は、感動という経験が学生の動機付けになり、何か活動に取り組もうという意欲に繋がるとおっしゃっていた。先生の講演を拝聴して、先生のゼミの学生の生き生きとした様子を感じ取ることができ、先生がおっしゃっていたことはこういうことかと思った。講演で拝見した、ネパールと日本の学生が共に活動している動画では、心が動かされるものがあった。

(3年 A.O.)

 

今年度秋にも、昭和女子大学においてRod Ellis教授の公開講座が予定されています。大変残念なお知らせですが、これが昭和女子大学でのラストの授業となるようです。英語教育、言語教育、第二言語習得にご興味のある方は、ぜひご参加ください!