生活科教育法の授業でこども園園児と落ち葉を楽しむ [2020年01月14日(火)]

12月12日に、昭和女子大学初等教育学科の教職を目指す2年生約50名の学生とこども園の園児とで、秋を楽しみました。5名の学生が落ち葉を使った授業を企画し、その計画に従ってグループを作って昭和女子大学内にある庭園「昭和之泉」を散策しました。

ネイチャーゲーム・サイレントウォーク

「ここから先には魔法がかけられています。人が入ったことが分かると魔法がとけてしまいます。だから気付かれないように声を出さないで入っていきましょう。」という呼びかけで自然観察をするネイチャーゲームの一つ、「サイレントウォーク」というプログラムです。大学生と子どもは、指のサインで面白いものや不思議なものを指しながらゆっくりコースを歩きます。

この日はとても温かい晴れの日で、池の反射光があずまやの天井に映り、水紋が揺らめく幻燈が見られました。池には冬鳥のマガモが泳いでいました。プラタナスの大きな葉っぱを踏んだり、ごつごつした木の幹を一緒にさわったりしながら進みカーブを曲がると、突然黄色いじゅうたんがまぶしく広がります。一面のイチョウの落ち葉です。そこがゴールで、大学生と子どもは、見たものを声に出して確認しあいます。

落ち葉拾い

落ち葉拾いのために大学生は新聞紙で全員分の肩掛けバックをつくっていました。子どもたちはそこに自分のコレクションを入れていきます。イチョウの落ち葉拾いの後、ケヤキ、サクラと続きます。特に美しかったのがイロハモミジでした。上も下も赤かったので、子どもの頬も赤く染まっていました。子どもは夢中になってひろっていました。

 

バックに入れる落ち葉を選ぶ時に、子どもは落ち葉をよく観察します。色味がグラデーションになっていること、葉の張り具合、切れ込みの入り方などを見て、お気に入りの葉っぱを大切にしまいます。そして、種類によって質感が違うことを指先で感じます。イチョウはしっとり、桜はふにゃっと、ケヤキはパリッとしています。気に入った落ち葉が見つかると友達や大学生に嬉しそうに見せていました。このような経験が、植物の葉を見て分類する能力の基礎になるのです。

王冠作り

あらかじめ大学生が準備した台紙に両面テープで落ち葉を張っていきます。大学生が両面テープの剥離紙をはがしてあげたり、デザインの相談に乗ってあげたりしていました。葉を張った後は、紙を筒状にしてホチキスで輪ゴムをとめて完成です。素敵な作品ができて、子どもたちは嬉しそうにかぶって楽しんでいました。

秋祭りでの交流に続き2回目だったので、大学生と子どもたちはより仲良くなれ、手をつないだり一緒に遊んだりする様子が見られました。このような交流は、教職を目指す学生にとって大変よい機会です。また、子ども一人に大学生一人がつくことができ、目が行きとどいていたので、こども園の先生方にも喜んでもらえました。

魔法ってなに?

ネイチャーゲームの時に「魔法がかけられています」と言ったことを書きましたが、魔法とは何でしょう。魔法ごっこでしょうと思うかもしれませんが、この日のモミジの美しさは本当に魔法のようでした。魔法がかけられているみたいと思ったところにアンダーラインを引きました。秋深まり、北の国からやってくる美しいマガモや、水紋の揺らめき、落ち葉のグラデーション。自然は私たちに素敵な贈り物を届けてくれるのです。しかし、時間の移ろいと共に魔法はいつかとけてしまいます。旬を逃さないように! そのためには、旬をキャッチする感性が大切ですね。

昭和女子大学 しらす