選択制研修旅行ベトナムコース 4日目

ベトナムからシンチャオ!

ベトナム4日目の朝は、ホーチミン市の代表的建造物「旧大統領府」の見学から始まりました。ここはベトナム戦争時代に、当時の「南サイゴン政府」が使用していた建物です。「サイゴン陥落」の歴史的舞台の中で、多くの見学者の中に混じって、生徒たちもガイドのハンさんの説明に熱心に耳を傾けていました。

 

午前中は、ベトナムで活躍する日本企業である清水建設を訪問しました。ベトナムで初めてとなる地下鉄の建設工事を、清水建設が前田建設とのジョイント・オペレーションとしてホーチミン市の中心部で行っています。日本のODAが実際にどのようにベトナムで運用されているのかを視察する機会にもなりました。

 

トンネル採掘の技術提供に関するレクチャーを受けた後、ヘルメットをかぶり、実際に地下に降りて地下鉄の建設現場を歩きました。案内をしてくださった責任者の方に矢継ぎ早に質問が出るなど、生徒の質問力の高まりを感じる一場面でした。「いつか地下鉄が完成したときに、またベトナムを訪れたい。」そう感想をこぼす生徒もいました。

   

午後は、「さくら日本語学校」にて日本語を学ぶ学生さんたちと交流の時間を楽しみました。生徒たちからは練習してきた歌を披露。「Happy Xmas~War is over」をベトナムの学生さんたちと一緒に歌い、平和への思いを分かち合うことができました。

   

その後は小グループに分かれ、文化交流をし、会話を交わし、ほのぼのとした中にも密度の濃い時間を過ごせたようです。最後にはベトナムの学生さんが披露した「恋ダンス」に飛び入りで共演したり、本校からも「Sound of Music」の合唱を披露し、きれいなハーモニーを聞いていただくことができました。

 

お別れの時には、双方名残惜しそうに別れを告げていました。熱心に日本語を学ぶベトナムの学生の勤勉さに生徒たちは触発された様子でした。

 

この日の夕食は、植民地時代の名残を残すフランス料理でした。フランス語で食前食後の挨拶を交わし、ベトナムフレンチを堪能しました。

日本について意識する日となった一日。ホテルに帰るバスの中ではガイドさんも交えて日本の歌の大合唱になるほど、歌と笑顔の絶えない一日になりました。

明日はベトナム最後の一日。夕方には空港から成田へと向かいます。ベトナムチームは最後のプログラムに向けてますます団結を深めています。