食安全マネジメント学科の授業および研究活動の紹介です。
生理学実験「摂食・嚥下」に外部講師として若杉亮介先生(Byte Bites株式会社代表)にお越しいただきました。
フードテックによって広がる食の可能性や3Dフードプリンターを使った商品づくりを紹介していただきました。3Dフードプリンター専門YouTubeチャンネル「バイト バイツチャンネル」を見たり、食を創造する未来の可能性に触れたり、今年も白熱授業に大いに盛り上がりました。
3Dフードプリンター実演では、FOODINI(Natural Machines)がフル稼働しました。
学生の目の前で、層が一段ずつ重なり、立体的なフォルムが形作られ、あの有名な犬がお披露目されました。
フードプリンターですので、出力した作品はもちろん食べられます。黒あん(小豆あん)と白あんの見た目の違いを観察し、試食では食感と味を楽しみました。
昨年度から3Dフードプリンターを利用した食の提案に取り組んでいる小泉研究室では、FOODINIを使った卒業研究が2期目になります。
今年度の卒研4年生14名のうち6名が3Dフードプリンターを使っていますが、今回、3D-CADを利用したデザインに初めて挑戦しました。
3Dデザインの講師としてレクチャーをお願いしたのは若杉亮介先生です。
デザイン案をもとに、3次元(=立体)デザインとして実現可能なイメージに落とし込み、3次元の図面の作成に挑戦しました。
若杉先生のご指導の下、CADソフトウェアを使い、仮想の3次元の空間上に幅・奥行き・高さの3つの要素からなる立体の製図をおこないました。CAD(キャド)とはComputer Aided Designの略で、翻訳すると「コンピュータによる設計支援」という意味です。初めて挑戦した3Dモデルデータの作成ですが、学生はコツをつかむのが早かったです。
小泉研究室で取り組んでいる食材の一つが、国内生産量が多い果実のトップ-みかんです。
昭和女子大学の学寮「東明学林」で育てられているみかんは、春に施肥(肥料を与える作業)をおこない、冬の収穫時期になるとジュースを加工したり世田谷キャンパスへおすそ分けが届いたり、昭和女子大学の学生をはじめ附属中高の生徒さんにも慣れ親しんだものです。「東明みかん」が研究室に届きました。ありがとうございます!
3Dフードプリンターでは、出力に適した食材(ペースト)を調製する作業が第一関門です。
ペーストにすれば何でもいいというわけではありません。
目的とする造形を実現するために、失敗を重ねながら、最適な食材の設計・調製を追求します。
FOODINIに備わっている3DデータCloudサービス(レシピデータ)を使うと造形物の出力が簡単にできますが、自分たちで描いたイメージを造形したいとき、CADソフトを使った3Dデザインが役立ちます。
昭和女子大学「東明みかん」がどのような作品になるか楽しみです。