特殊研究講座・石神昭人先生☆ビタミンCの不足と摂取の必要性

食安全マネジメント学科の特殊研究講座において、石神昭人先生(東京都健康長寿医療センター研究所 副所長)に「ビタミン C の不足と摂取の必要性-サプリメントの有効性と安全性-」について講演していただきました。

東京都健康長寿医療センター研究所は、日本を代表する高齢者医療・研究のパイオニアです。

江戸時代の小石川養生所の流れを汲む養育院(明治 5 年に渋沢栄一が創立)を前身とし、高齢者医療と研究を専門に扱っています。

石神先生は「老化」に関する基礎的研究を専門とされており、人体におけるビタミンCの役割の解明に向けて精力的に研究に取り組まれている専門家です。

特殊研究講座では、ビタミンCの発見と歴史からお話しいただき、ビタミンCがコラーゲン線維の重合を促進することや、活性酸素種の除去にビタミンCが働くことなど、わかりやすく解説していただきました。

加齢とともに血液中のビタミンCが減っていくこと、ビタミンCが不足したマウスは寿命が短いことなど、身近な存在であるビタミンCが健康と寿命を支える重要な役割を果たしていることを学び、新たな発見や気づきを得られた講座となりました。
主に野菜や果物に多く含まれるビタミンCですが、日本人が昔から摂取している緑茶(せん茶)や焼きのり等にも含まれます。ただし、どのような食品でも、大量に食べるものではありません。じゃがいものポテトチップスは、ビタミンCを効率的に摂取できる食品だそうです。皆さんはご存知だったでしょうか。