入学式

 4月3日は入学式。昨日の朝の強い風と雨に耐えた満開の桜が新入生を歓迎してくれる。

 午前中は人間文化学部と生活科学部の1011名、午後は大学院生、人間社会学部、短期大学部等の633名。土曜日のせいもあるがわが子、わが孫の晴れの場を共有したいという保護者の方が多く、午前の部は記念講堂に入りきらず、100名以上にグリーンホールにいっていただく。午後の部は2階席に少し空席がある程度だった。前奏のトッカータとフーガニ短調は、今年から学生によるオルガンの生演奏になり、よかった。本人は緊張しただろうが学生はいろんな機会に力を発揮してほしい。

 告辞では「夢を実現する7つの力をつけてほしい」と強調した。20世紀の大学は入学試験でふるい落とした学生を放し飼いにして、学生たちも本当の勉強は社会に出てからと思っていた。しかし21世紀の大学は多様な学生をしっかり教育し、学士力や社会人基礎力をつけて送り出すことを求められている。昭和女子大ではそれをもう少し具体的に7つの力として夢の実現と結びつけたいと思う。
 夢なんてどうせ実現しないと斜めに構える人もいるが、じつは夢見たことしか実現しないのが人生である。それには幸運を当てにするのでなく自分の力をつけることが基本となる。
 7つの力とは1、グローバルに生きる力、2、外国語を使いこなす力。3、ITを使いこなす力 4、コミュニケーション能力 5 問題を発見解決する力 6、行動する力、7、自分を大事にする力。7つにしたのは昭和女子大の7人の小人にちなんだのだが、その中身を実践倫理やいろんな機会にもっと具体的に伝えていきたい。また学寮や文化研究講座は何のためにおこなうのか7つの力とどう結びつくのか、確認しながら進めたい。
 私の告辞は(講演も同じだが)柱立てはメモしておくが、文章にしていないので午前と午後で表現が違ってしまう。どうしても出来不出来が出てしまうので申し訳ない。