2023年5月10日総長ブログ

今、マレーシアの首都クアラルンプールに50年ぶりで訪問している。50年前「青年の船」の管理部員として訪問した時はまだまだ都市化されておらず、イギリス植民地時代の建物が残っており、ペナン島へ行く途中で焼き鳥のようなサティのお昼を食べた記憶がある。しかし今は個性的なデザインの高層ビルが立ち並んで近代化が著しい。

5月1日(月)は人見記念講堂で創立103周年記念式、スライドがやや長めの印象。「昭和女子大学女性文化研究賞」「昭和女子大学女性文化研究奨励賞」も発表した。

5月2日(火)は初等部の創立70周年記念式。同じく人見記念講堂で。2日の深夜便(羽田発:3日午前0時45分)に搭乗し、バンコク経由でチェンマイへ。

5月3日(水)午前中にチェンマイに到着し、午後からチェンマイ大学を訪問。タイ第3の大学でとてもキャンパスは広い。日本研究センターもあったが、休みで学生はいない。副学長は東京工業大学で博士号をとった男性で、学部長以下女性の教員たちは英語がとてもきれい。留学していた本学英語コミュニケーション学科の学生も頑張って、そのあとサセックス大学の大学院に進学し開発経済学を勉強しているという。夕食は川沿いのレストランで食べるがメニューの選択を間違い、とても辛かった。

5月4日(木)朝、ホテル近くのお寺や旧市街地を訪問。たくさんあるお寺の中には観光寺院化しているものもあるが、信者が供物をささげ僧侶がお経を読み相談に乗る宗教活動も行われているのを見るとホッとする。チェンマイは2004年ごろ女性のトラフィッキングの現地調査に来た時以来で、バンコクより伝統的なタイらしさが残っている。お昼の飛行機でバンコク経由ハノイへ。機内には富裕層らしくブランド物を買いこんだベトナムの方たちが多数。三菱総研ハノイ駐在員事務所の緒方所長が空港に来てくださる。立派な道路や橋が開通し、8年前に比べすっかり便利になっている。ハノイに17年間住んで絵本の普及に努めておられる日本人女性の勝さんたちと会食。女性、特に母親にとって社会的同調圧力が少なく東京よりずっと働きやすいという。

5月5日(金)朝、ベトナム国家大学ハノイ校を訪問。リンさんが元気でうれしい。学長は歴史学が専門で16~17世紀東アジアの銀・絹貿易に関する著書もある。昭和女子大学と共同研究をし、それをもとにシンポジウムを開催したいとおっしゃるが、菊池名誉教授、友田教授の後継者育成が課題。昼食のキノコ鍋を皆さんでいただいた後、午後は貿易大学を訪問。近藤教授の教師研修を受講されたベトナム人の教員が日本語学科の学科長で今後交流できそう。そのあと三菱総研のハノイ駐在員事務所を訪問。有能な女性スタッフ4人のうち3人が貿易大学出身。転職が当たり前のベトナム社会では職場での人材育成の理念を伝えるのが重要。ベトナム駐在の韓国人が30万人、日本人は2万人で韓国の人はほとんどベトナム語を話すという。これから日本は東南アジアでどのように貢献し、存在感を出していくのか考えさせられる。夕食は株式会社国際協力銀行(JBIC)の方と。夕方の市内は交通渋滞でオートバイが曲芸のように巧みに運転している。

5月6日(土)は朝から日越大学を訪問し、古田学長と懇談。環境工学や公共政策等の大学院大学としてスタートしたが、その後学部も設置。研究大学か、教育大学か、むつかしい状況。お昼、クアラルンプールに出発。ハノイでは日本との時差が2時間だったのにここは1時間で驚く。

(創立103周年記念式で祝辞:人見記念講堂にて)

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■「MARIKO ON MEDIA」■(大学ウェブサイト「ニュース」掲載情報より)
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2023年5月9日
大学 坂東眞理子 総長
web マチュアリスト
「50歳からのすっきり人生相談」第4回が『ゆうゆう』2023年5月号(主婦の友社)に掲載されています。誌面内容が再編集され、同社の生活情報メディアでも紹介されました。
マチュアリスト|お金をかけずに「見た目」を改善する方法は? 坂東眞理子さんのすっきり人生相談(※外部リンク)

2023年5月6日
坂東眞理子 総長
読売新聞朝刊9面 / 読売新聞オンライン
第30回「報道と紙面を考える」懇談会でのコメントが紹介されました。
読売新聞オンライン|コロナ禍 検証続けて…読売新聞 報道と紙面を考える 第30回懇談会 (読者会員限定)※外部リンク

2023年5月2日
坂東眞理子 総長
web Premium Japan
アンコンシャス・バイアスをテーマにしたインタビュー《前編》が掲載されました。
Premium Japan|坂東眞理子が説く思い込みにとらわれない生き方(※外部リンク)

2023年5月2日
坂東眞理子 総長
書籍『70歳のたしなみ(小学館文庫)』小学館
296頁 価格759円(税込)
執筆しました。
小学館文庫|70歳のたしなみ 著/坂東眞理子(※外部リンク)

2023年5月1日
大学 坂東眞理子 総長
『楽しいわが家』5月号 全国信用金庫協会
p9-10(2頁)
連載「ホーム・ジャーナル」に寄稿しました。

2023年4月27日
大学 坂東眞理子 総長
『女性セブン』4月27日号およびNEWSポストセブン
『80歳の壁』の著者で医師の和田秀樹氏との対談が掲載されました。
NEWSポストセブン|【和田秀樹さん×坂東眞理子さん・対談】後半生をどう生きるか「年を取ったからと自らに縛りを作るのはよくない」(※外部リンク)
NEWSポストセブン|【和田秀樹さん×坂東眞理子さん対談】終活への疑問「先のために備えるよりいまこの瞬間のためにお金を使うべき」(※外部リンク)