【文学言語教育専攻】ヨーロッパ日本語教師会のシンポジウムに参加して

こんにちは。研究生のマルキン舞です。8月末にイギリスのキール大学で開催されたヨーロッパ日本語教師会のシンポジウムに行ってきました。何も知らずに初めて参加した私は、シンポジウムの規模の大きさや先生方の顔ぶれに圧倒されながらも、参加者の皆さんとも交流することができました。シンポジウムでは発表だけでなく、朝晩の「歌おう会」「歩こう会」「飲もう会」「果物狩り」「釣りを語ろう」「小噺」「陶器ツアー」なども企画されていて、参加者の皆さんが3日間朝から晩までシンポジウムを楽しまれている様子が見られました。

今年のテーマは「〈こころ〉と〈ことば〉の再考-こころ・からだを中心に」でした。昭和女子大学大学院から近藤先生が遠隔でポスター発表を、大場先生が現地で口頭発表をされました。私はポスター発表で、日本語教育専攻で学ぶ大学院生の言語レパートリーについて発表しました。ヨーロッパだけでなく日本や北米など世界中から多くの先生が参加されていました。論文や書籍で存じ上げている先生や、修士時の講義で使用した教科書の著者の先生に実際にお目にかかり、かなりミーハーな気分でした(笑)。

シンポジウムは同窓会のような雰囲気もあり、私のような新参者を温かく迎え入れてくれるような雰囲気もありました。昨年イギリスに移住してから1年、日本語教育関係の方々とお近づきになれる機会がなく、オンラインでの近藤ゼミを心の支えに、ひとりぼっちで日本語教師の活動をしているような気持ちでいました。このシンポジウムに参加して、イギリスで活動されている多くの先生に温かく声をかけていただきました。シンポジウムが終わってからも、日本語教育関係だけでなくランチ会やお茶会、輪読会などお誘いいただき、交流が続いています。対面で参加することを勧めてくださった近藤先生に感謝いたします。

会場のキール大学は、イングランドの北西に位置するStork on Trentキール村にあります。緑豊かな丘に建つ中世のお城のようなキャンパスで、英国で最も美しいキャンパスをもつ大学の一つと言われているそうです。その中の歴史的建造物のひとつである、高い天井に壁一面が昔の本で囲まれたOld Libraryという部屋で、そのゴージャスさに感嘆しながら大場先生と一緒に夕食をいただきました。

シンポジウムに参加して得られた学びは一言では申し上げられませんが、「とにかく、楽しかった!」ということを一番にお伝えしたいです。

マルキン舞(2025.3 言語教育・コミュニケーション専攻修了)