イギリスのノーサンプトン大学に留学中の英コミ2年生、はるかさんより留学体験記が届きました。はるかさんは2年前期に昭和ボストンに留学をし、現在はノーサンプトン大学に認定留学をしています。日本では教職課程を履修し、留学先ではEducation Studiesを専攻しているようです。
留学生活で感じたこと
前期の昭和ボストンを終え、ノーサンプトンの留学開始一か月目は、ブリティッシュアクセントにかなり苦戦しました。独特な単語間の間があり、特に、主婦層のクラスメイトには何度も聞き返すことが多かったです。ノーサンプトンには、インドやアフリカ系の人が多く、私のプライベートフラットにもガーナ出身の子がいます。交換留学生は中国・日本からがほとんどでヨーロッパは現地の学生がほとんど、EU離脱後の、エラスムス制がないイギリスならではの環境だと感じます。
ノーサンプトンでは、黒いダウンに黒いトラウザー又はレギンス、ビーニーの服装が多くみられます。雨が降ったりやんだりを繰り返す天気なので、フード付きダウンは欠かせません。ほとんどが傘を差さないというのは、カルチャーショックだったと思います。風が強いので傘は壊れます。前髪もすぐ崩れるので、諦めます。室内はかなり温かく調節されているため、ダウンの中に半そでといった不思議なスタイルを見かけます。
日本の友人によく聞かれる、「イギリスのご飯はまずいか?」について、私は「食材や系統による」とお答えしています。ノーサンプトンでは、フルーツのスコーンやアプリコットパイ、アリスモチーフのお店のチーズケーキなど、ペストリー系のお店が美味しいく、お気に入りです。大学の購買はチキンpieceとchipsのboxが人気で、私もクラスメイトと授業内外でシェアしています。Cotswoldで、フィッシュアンドチップスを食べたとき、Codの臭みは気にならず食べやすかったです。しかしながら、追加トッピングのソーセージがほぼ油の塊でした。メイン通りのアジアスーパーには、お米・お鍋の食材などがそろいますが、日本食より韓国・中国の食材が多い印象です。
授業
私はEducation Studiesを専攻にして、4つの科目の授業を受けています。週3回のスケジュールで、月曜・木曜は13:00-16:00、水曜日は8:00-10:00と13:00-15:00の授業です。グループでの話し合いが多いため、様々なバックグラウンドをもった学生同士で、神話やおとぎ話を教え合う機会に面白みを感じます。中でもChildhood Through Timeの授業は感覚的学習で新鮮です。
スクールトリップとして、V&A museum, Young V&A museum, Northampton museum and art gallery, Fitzwilliam museumへ向かい、過去と現在の幼少期を、遺産・絵画を証拠として比較していく内容になっています。他のコースと違いスクールトリップが圧倒的に多いです。
アサイメントの1つには、A4ポスタ―1枚に自分の教育の成功・失敗体験の探求と改善策をまとめ、講師と一対一でインタビューをするというのがあります。エッセイやプレゼンテーションとは違ったスタイルに困惑したものの、自分が調べたこと・体験してきたことを悔いなくすべて伝えました。他にも、親年代の子供時代についてインタビューをするアサイメントもあり、日本とは違ったアプローチに毎回驚かされます。
授業外
授業合間は学校内のランチスペースでのおしゃべりかcafé&barでのビリヤードが多いです。友人と町へ出て、本屋に行ったり、ハンバーガーを食べに行くこともあります。ノーサンプトン出身学生は、放課後、車で帰宅する子(3時間かけて帰宅)が多いため、放課後はシェアキッチンでの、フラットメイトとの交流になります。私は大学寮ではなく、個人で契約した離れの学生が集まるフラットに住んでいます。データサイエンスやグラフィックデザイン専攻のメイトと授業の話をしたり、ノーサンプトンのクリスマスマーケットに行ったりなどして過ごします。
休日はノーサンプトン駅からユーストン(ロンドン)に電車で1時間30分かけて向かい、博物館・美術館を回ります。ロゼッタストーンで有名な大英博物館、内装にも目を引かれるナショナルギャラリー、オフィーリアが見られるTate Britainをおすすめします。オックスフォードにはイギリス最初のコーヒーハウスがあります。緑の目立つお店なのでぜひ行ってみてください、おいしいコーヒーでした。オックスフォードでは、フランス語を話す人が多く、フランスのお菓子店も多かったので不思議な感覚でした。
3日間ほど時間が取れる日は、シェイクスピアの生家・学校があるストラトフォード=アポン=エイヴァン、ピーターラビットの舞台であるニアソーリー村、ジンジャーブレッドのお店とワーズワースの学校・博物館があるグラスミアに向かいました。実際に模擬授業体験に参加してみたり、館の方に思い切って質問したりしました。1年次に教員・学校図書館司書の授業を受けた私にとって、どこも刺激的な場所でした。学生が、水の安全が分からなかったことを理由にお酒を代わりに飲んでいた事実など驚きと学びの連続でした。
今後の目標
クラスメイトは1年次から早速placementという教育実習に似たプログラムに向け、学校機関へのコンタクトを始めています。同じ教員を目指す仲間として刺激を受けつつ、私は授業内で学んだAlternative Schoolについて今後もっと学びたいと考えています。モンテッソーリ教育というイタリアで生まれた感覚的教育方針が、生徒の主体的学習意欲にどのように影響していくのか探求していきます。
授業中
クラスメイトは図を描きながら丁寧に教えてくれる
友人 誕生日会
お寿司屋さん
About “Reggio Emilia” in Italy
フルーツスコーン
フラットキッチンのゴミ出しは当番制
時間割
大学 校舎の1つ