2015年1月

平成26年度 第2回FD講演会報告(12月10日実施) [2015年01月21日(水)]

開催日:平成26年12月10日(水)15:00~16:15
場 所:学園本部館3階 大会議室
テーマ:The Actual Situation of Lessons in English by Non-native Teachers: A Vietnamese Perspective
講 師:Pham Quang Minhハノイ国家大学副学長
参加者数:72名

 英語を母語としない教員による英語での授業の実態をベトナム人教員の視点から講演をしていただいた。
 ベトナムでは英語ができれば仕事に就くチャンスが上がるなど、英語はチャンスを広げる1つのツールである。1986年以降、ベトナムでは英語が盛んになった。ご自身は留学生を交えたクラスで “World History” を英語でご担当している。ベトナム人は内気な学生が多いため、まずは声を出して話す訓練から始めるなど、その国の特徴にあった指導を行う必要がある。また、英語を母語としない教員が英語で授業を行うに際して、限られた時間の中で学生に自分の考えや目的を的確に伝えるためには十分な授業準備が必要である。同じ内容を異なる方法で説明する準備、よいテキストを使用することにも注意を払う必要がある。
 授業では個人的に注意を喚起する、氏名を覚える、ユーモアのセンスを持って授業を行う、授業方針を作りそれに沿って授業を運営することに注意して行うとよい。物事は視点を変えると別の見方が出てくることを学生に気付かせることも大切であろう。授業では、自分の母語を話さないようにすること、学生の英語のレベルをチェックすること、インターアクティブな授業展開を心掛けたい。英語を母語としない教員の方が英語を母語とする教員よりも学生の状況をよく理解できることもある。留学生が政治的問題を扱う際は十分に注意する必要がある。文化的誤解が生じないように十分注意を払い、学生が自信を持てるような授業を行うことが大切であろう。
 フロアーから2つの質問を受け付けた。まず、実際の学生のレベルと授業内容についての質問には、英語で行う授業を履修し続けるにはIELTS 6.0 以上が必要であり、それ以下の場合は授業履修ができなくなる。“World History” の授業を履修する学生はIELTS 7.0 以上のレベルでありよくできる、ということであった。次に、英語で授業を行うがテキストの指示文が母語の場合があるがこの点をどう考えるかという質問には、指示語もできるだけ英語で記載されたテキストがよいが、学生のレベル・状況を考慮しテキストを選択するべきであろう。学生の英語力等を考慮すれば課題は短く効果的な教材を選ぶのがよい、授業時の説明も学生のレベルに合わせて、例えばスライドは母語、口頭での説明は英語など工夫するのも一案だろう、ということであった。
 講演会に参加した教員のアンケートでは、講演会に出席して有意義だったが58%、講演会のテーマに興味があったが77%、わかりやすい講演だったが69%、教育指導に活かせそうな情報や気づきがあったが56%と全体的に高評価であった。
                        
                                                               以上
平成26年度第2回FD講演会アンケート結果
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