「離れてみてわかることってあるのだな」
現代教養学科1年:吉村 有美香
高知県高知市出身。1年。上京し、大学から30分ほどのところにこの春から一人暮らしをしている。
何故一人暮らしを選んだのかというと、兄弟や知り合いが関東にはたくさんいたから。母親が仕事でよく上京するから、その時に家に泊まれるよう部屋を借りた。父親は大学の寮を勧めたけれど、門限が一番嫌だったため、一人暮らしを決断した。せっかくの、初めての、一人暮らし。自分で時間と空間を創りたいと思った。
平日の流れは7時起床、8時出発、16時帰宅、そのまま買い物、18:30夕飯、それから自由時間。自由時間には勉強をしたりテレビを見たりする。0時にお風呂、1時に就寝。
休日は2時寝、10時起床、ブランチをとったあと、遊びに行ったり、家でテレビやDVDを見たり、あとは平日と一緒。
家事は毎日する訳ではない。サークルがあるときは、先輩とごはん。それ以外は自炊。スーパーでおかずを買ってくるときもあるし、作るときもある。今まで料理は親の手伝いをする程度だったので、少しずついろいろな料理にトライしている。
生活していて大変なことはやはり家事をしなければならないこと。時間を上手に使えていない気がする。母親が来た時に炊事や洗濯をやってもらうが、翌日は自分の手際の悪さがわかる。
風邪をひいて頼れる人がいなかったとき一人暮らしは大変だと思った。洗濯物干すのを忘れて洗濯機の中に入れっぱなしにしてしまったことがあるけど、それだってそのまま。どんなときでも全部自分でやらなければいけない。夜もひとり。自分の出す音以外に音はない。だから寝る直前までテレビをつけておく。
初めて一人暮らしをして、今までしてこなかった家事を半年してみて思うことは、一人暮らしは慣れだということ。緊張と不安でいっぱいだったが、いざ暮らしてみればだんだんと必要なことが分かってきてできるようになる。
高校時代は都会に行きたかったけれど、東京暮らしに慣れてきた今は地元が懐かしい。何より高知で今一番行きたいのは家。離れてみてわかることってあるのだなと思う。
(記事・写真:現代教養学科1年 内山 佳奈)