課外授業:裁判傍聴を体験して(遠藤先生「市民社会の法(法を考える)」)

遠藤研一郎先生の授業「市民社会の法(法を考える)」の課外授業で裁判傍聴へいきました。その時の学生の感想を紹介します。

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裁判傍聴は初めてだったのでとても貴重な体験だった。一日に様々な種類の裁判が何件も行われていて、覚せい剤の事件が多いなという印象を受けた。私は傷害事件、強制わいせつ事件、覚せい剤取締法違反事件の3種類を見た。裁判長が目の前に、左右に被告人弁護士、検察官、被告人が座っている。想像していたよりも近くに被告人がいた。また、生で手錠や腰縄をつけられている人を初めて見たので少し緊張した。特に印象に残っているのは強制わいせつ事件の裁判で事件の内容を聞いているだけで被害者の気持ちを考えると胸が痛くなった。自分もいつ危険な目にあうか分からないので自分の身は自分で守れるように日頃から意識しようと思った。今普通に暮らせている自分が幸せなのだなと思った。自分があちら側の席に座ることがないようにしたい。

【H.M】

月曜2限「市民社会の法(法を考える)」という授業の一環として、霞ヶ関にある東京地裁へ、初めて裁判傍聴に行きました。

裁判は、民事裁判と刑事裁判に分かれており、私は刑事裁判を見ました。1日で数多くの裁判が行われており、その中から「傷害・強要事件」「強制わいせつ・強姦事件」「覚せい剤取締法違反・傷害事件」を見ました。

裁判の内容には「新件」「審理」「判決」の3つがあり、「新件」は1回目の裁判で、事件の詳しい内容や弁護士との間でその内容の確認などが行われていました。「審理」は2回目以降の裁判で、証人を招き、証拠写真を誰が撮影したのか、どのように撮影したのか、など一つ一つ細かく問い質していました。「判決」は被告人に有罪か無罪を言い渡すだけで5分程度で終わりました。

【T.A】

<傍聴した裁判>

①「出入国管理及び難民認定法違反」②「売春防止法違反」
<内容>

①2度目の不法密入国・中国の農村生まれ・中国でできた借金を返すお金をつくるため日本にきた・日本では土木建築業で働いていた・不法在留期間は6年6ヵ月・強制送還される・検察は2年6ヵ月を求刑

②売春のための個室を提供した罪・被告人はおそらく経営者と経理担当者・検察からの証拠提示で裁判終了(証拠は甲59号、乙30号章まであった)・次回弁護人の立証から始まる

<感想>

裁判を傍聴して、私たちの知らぬ間に1日にたくさんの事件が法廷で審議されていることを実感し、テレビなどのメディアで取り上げられる事件と取り上げられない事件にはどんな違いがあるのかという疑問を持ちました。テレビだけを見ていると日本は事件もそれほど多くないように感じ平和なのだろうと思っていましたが、「全然そんなことないな」と思いました。私たちの見えないところで小さなものから大きなものまで、色んな事件が起こっているんだと改めて実感しました。

【K.R】

・・・当日都合が悪かったので参加できず、後日傍聴した学生・・・

「詐欺未遂、詐欺、窃盗、覚せい剤取締法違反」の裁判傍聴をしてきました。裁判をあんなに間近で見るのは初めてで、人も少なかったので緊張しましたが、貴重な経験ができたと思います。普段はテレビを通じて見ているので他人事だと思っていましたが、こうして実際に被告人の方を見てみると、失礼ですが見た目は私たちとは変わらない普通の人なんだなあと思いました。今回は審理を傍聴したので、あまり時間は長くなかったのですが、ニュースにはならない事件でも一つひとつに重みがあり、それに向き合う方がいるということが分かりました。これは当たり前のことですが、今回こうして裁判傍聴をすることで改めて実感することができたのだと思います。

【N.S】

私は霞ヶ関にある「東京地方裁判所」に裁判傍聴に行って来ました。初めてであったことから、事前にインターネットで傍聴方法を調べました。ですが、実際に裁判所に入ると困ってしまい、係りの人に傍聴方法を教えていただきました。法廷に向かうと傍聴人として私よりも若い方がいたので、初めてでかつ1人で傍聴の私にとっては安心感が生まれました。事件内容は傷害事件で30分程度の傍聴でしたが、雰囲気からも終始緊張していました。このような貴重な経験は、「市民社会の法(法を考える)」という授業を履修していなければ、きっかけがないことからも経験できなかったと考えます。大学生のうちに、裁判傍聴をすることができて、知識面でも良かったです。

【I.M】