授業紹介[法学概論]裁判傍聴

6月27日(水)の三限に「法学概論」の学外実習として霞が関にある東京地方裁判所に行き、裁判傍聴をしました。
初めての裁判傍聴であったため、少し緊張しながらまず、裁判所のある建物の入口で、空港のゲートで受けるようなセキュリティー・チェック(持ち物検査と金属探知機による検査)を受けました。裁判所に杷いろいろな理由で来る人がいますから、安全の確保が重要です。玄関前は既に厳かで静かな雰囲気が漂っており、予想した通りでした。

どんな裁判が行われているかを事前に知ることは難しく、当日玄関ホールで調べることになります。以前はその日の開廷情報をまとめた閲覧用ファイルが置かれていましたが、少し前からタブレットでの検索ができるようになりました。私は裁判員裁判を傍聴したいと考えて法廷に向かいましたが、残念ながら裁判は既に終了していました。
その後、覚せい剤、クレジットカード不正利用、運転過失致死に関する3つの事件の裁判を傍聴することができました。
クレジットカード不正利用の事件では、被告人が外国人であったため、法廷通訳の方がいました。通訳の方が検察官や弁護士、裁判官の発言を瞬時に北京語へ訳し、イヤホンを通じて被告人に伝えていたのが印象的でした。初めての傍聴で抱いた印象は、裁判は想像したより堅苦しいものではないということでした。検察官と弁護士のやり取りも比較的ゆっくりとしたものであったことが記憶に鮮明に残っています。
事件毎に異なりますが、判決公判など早いものでは15分程度で終わるものもあり、驚きました。

今回、本物の裁判を現場で見ることによって、裁判がどのような雰囲気で行われているのかを知ることができ、とても勉強になりました。
いつかまた、自分自身でも裁判傍聴に足を運び、その時には是非裁判員裁判を見たいと強く考えました。

現代教養学科 2A 中嶋