【社会調査研修ソウル編(3)】韓国の民主化の歴史・ソウルの都市空間について学ぶ!

안녕하세요!
現代教養学科3年の高橋怜愛と水野真結です。

6月14日に、社会調査研修第3回・第4回の授業が行われました。初の2コマ連続授業でしたが、研修が楽しみすぎるからか、私たち学生も集中して授業に臨みました!

第3回の授業では、特別講師として李珠姫先生をお招きし、韓国の政治と社会に関してご講演いただきました。講義では、先日実施された第21回大統領選挙をはじめ、韓国現代史における重要な出来事として、非常戒厳令や光州民主化運動についての解説がありました。韓国では歴史的経緯や地域性により、支持される政党が異なる傾向があり、政治家の出身地が政治的支持に影響を与えることもあるなど、地域と政治の深いつながりについて理解することができました。

また、韓国社会の特徴として、市民が政治的課題に対して積極的に声を上げる文化があることを学びました。光州民主化運動の際の市民の行動や、近年の選挙における政治参加の姿勢からは、民主主義を支える市民意識の強さが感じられました。日本とは異なる政治的背景や社会の動きに触れることで、隣国についての理解をより深めるとともに、私たち自身の社会や政治参加の在り方についても考える契機となりました。

本研修のプログラムの一つに、誠信女子大学校の学生と共に実施するフィールドワークがあります。昭和女子大学の学生と誠信女子大学校の学生で混合グループを組み、まちあるきを通してソウルの文化的な面白さを発見することを趣旨としています。
第4回の授業では、この事前学習として、地域研究や都市計画をご専門とする鶴田佳子先生より、ソウルの都市空間についてご説明いただきました。

「文化創造都市」と呼ばれるソウルは、近年さまざまな都市再生事業に取り組んでいます。代表的な事業として挙げられるのが、清渓川の復元事業です。
現在、ソウル市内を流れている清渓川が、かつては蓋で覆われていたことをご存知ですか?1960年代以降の車社会化を背景に、蓋で覆われた河川の上には高架道路が建設され、清渓川は「見えない川」として存在していました。しかし、次第に道路の劣化や環境汚染の深刻化が問題視されるようになります。
この事態を踏まえて、清渓川の復元事業がついに開始され、ソウルは高架道路を撤去し河川を取り戻すことに成功しました。清渓川の復元は、市民の生活の中に「川を楽しむ時間」を生み出し、人々のライフスタイルにまで良い影響をもたらしました。

歴史的な景観を重んじて復元事業に取り組んだり、一見なんてことないように見える地域に新たな価値をプラスしたりと、ソウルのまちづくりは多方面にわたり、尚且つ先進的です。今回の事前学習を通して、ソウルの都市空間に関する知識を得ることができ、研修でのフィールドワークがますます楽しみになりました!

最近は、淑明女子大学校の学生との言語交換交流会や、秋桜祭での展示の企画・構想を開始し、授業外の時間にも精力的に活動しています。研修まであと2ヶ月ちょっと、やるべきこと一つ一つを全力で楽しみます!

記事:3年 高橋怜愛、水野真結