こんにちは,木村ゼミ3年です。
今回,わたしたちは,家族と社会について江戸時代にフォーカスして考えたいと思い,2026年1月14日に御茶ノ水駅界隈を探索しました。
初めに明治大学博物館を見学しました。こちらには45万点を超える資料が収蔵されているということですが,中でも,「刑事部門」は大変印象的で,江戸時代の裁判と刑罰について多くのスペースがとられ、犯罪がどのように裁かれ、どのように処罰されたのかが具体的に解説されていました。中学,高校の教科書に掲載されている古文書や,テレビや映画などで見掛けたことのある刑具,拷具もありましたが,ここでしか観ることのできない展示物もたくさんあり,圧倒されました。私たちは,時代背景を元に,どのような状況下で人々が罪を犯し,その刑罰を家族はどのように受け止めたのかを考えました。
次に訪れたのが,湯島聖堂です。江戸時代,五代将軍綱吉が儒学の振興を図るために湯島の地に聖堂を創建したのが湯島聖堂の始まりで,その後,寛政9年(1797)年に幕府直轄学校として,昌平坂学問所が開設されたということです。「近代教育の発祥の地」ともいわれるこの湯島聖堂は,御茶ノ水駅から1,2分(東京メトロ,JR)という街中にありながらも,一歩敷地内に足を踏み入れると,シンとした空間が広がり,まるで別世界のように感じられました。
さて,江戸時代より盛んに奨励された儒学ですが,家父長制や性別役割分業といった思想が,当時の日本に,そして現代にどう影響をもたらしたのか,北風の吹く中,熱く議論しました。こうした,当時であれば道徳的に正しいとされる女性のあるべき姿,役割を,現代を生きる私たちの世代ではどう受け止めるのか,また性差により受け止め方に違いはあるのか,などといったことも話題になりました。
その後,学問の神様として知られる湯島天神に立ち寄りました。おびただしいほどたくさん掛けられていた絵馬には,子どもや孫の夢を叶えて欲しいと願う家族の思いがこめられており,私たち自身の受験やその時期の家族の労わりや応援にも思いを馳せました。思わず涙ぐんだ一瞬でした。
ひたすら歩き続けた寒い一日ではありましたが,皆で熱く語りながらあっという間に時が過ぎてゆきました。普段は現代の社会問題,家族の問題などについて,ゼミや他の授業で論じることが多いのですが,今回は皆で江戸時代から現在につながる文化を学ぶ良い機会になりました。