昨年10月10日(土) 、日経新聞主催シンポジウム『池上彰と考える東京の未来~世界をトモダチに』に、管理栄養学科の学生が登壇しました。登壇した学生は、学内の国際交流活動グループ「Chawa(茶輪)」の中で活躍しており、今年2月に日経新聞に記事が掲載されたことをきっかけにイベント登壇が決まりました。
そこで今回は、管理栄養学科の学生も活躍している国際交流サークルChawaの活動を管理栄養学科視点でご紹介します。
2020年度は、管理栄養学科では4名の学生がChawaのメンバーとして活躍しています。
管理栄養学科は「実験実習が多くて思うようにアルバイトやサークルに参加できない」と思われがちです。実際、実験実習は多く、授業後の活動が難しい面もありますが、サークル活動に参加して活躍している学生も多くいます。
今回、実際にシンポジウムに参加した学生を含むChawaメンバーへ、インタビューを行った様子をご紹介します。
? Chawaとは、どんなサークルなのですか? |
日本語を勉強するために来日している短期交換留学生と、”留学生とお話してみたい・友達になりたい”という昭和女子大学の学生をつなぐことを目的として活動しています。
主に留学生との交流イベントを企画・運営し、留学生と日本人学生が『交流する場』を提供する活動を行っています。
また、この活動を通じてChawaのメンバー自身も留学生と様々な交流を行っています。
? なぜ、Chawaに参加しようと思ったのですか? |
◎私はもともと国際交流に興味がありました。入学してすぐの頃、UP SHOWA※にChawaのイベント参加募集が掲載されており、参加したのが始まりです。そこでのイベントに感動し、イベントを企画した先輩たちに憧れ、”自分でもこんなイベントを企画できるようになりたい”という思いからChawaへの参加を決めました。
◎1年次前期に受講した「実践倫理」※の国際交流をテーマとした授業に、管理栄養学科の先輩が登壇したことでChawaの活動を知りました。私は、国際交流やボランティア活動が好きで、また、留学生に”なぜ留学先を日本に決めたのか”を直接に聞いてみたい、という思いをきっかけに参加を始めました。
※UP SHOWA:昭和女子大学からの各種お知らせや履修登録、成績・出席確認など、様々な情報にアクセスできる学生ポータルサイトです。
※実践倫理:主に1年次に履修する卒業必修科目です。昭和女子大学の教育理念にもとづき、女性として長い生涯にわたるキャリアをデザインするうえで必要な基礎的知識と方法について学びます。
? 具体的にどんな活動をしているのですか? |
◎2019年度はおよそ月1回イベントを行いました。4月・10月に、半年ごとに入れ替わる留学生のウェルカムパーティーを開催します。また、学期の終わりに、学寮※で1泊2日のお泊りをします。昨年は初めて調理を実施しました。その他、クリスマス、紅葉狩り、鎌倉での宿泊イベントもあります。
※学寮:神奈川県足柄郡と千葉県館山市の2ヶ所にある昭和女子大学の研修施設です。
? 写真や年間のスケジュール見ると、食に関連するイベントが多いのですね? |
◎そうですね。みんな食いしん坊だったのかもしれません(笑) 皆でおしゃべりながら「おいしい」を共感することは、交流のきっかけになりやすいと感じています。
◎お菓子がひとつあるだけでその場が和みます。旬や四季がある日本の文化を伝えやすいということも、食に関するイベントが多い理由だと思います。例えば、お正月にはお餅を食べたりです。日本ならではの行事だけではなくクリスマスやハロウィーンのイベントも行います。
? これまでの活動を通じて、学びとなった出来事はありますか? |
◎ヴィーガン※の留学生とレストランに行った時、そのレストランにはヴィーガン対応のメニューがありませんでした。そこで、その留学生のためにベジタブル弁当を別で発注し、レストラン内で食べられるように手配したことがあります。また、別のイベントでチョコレートフォンデュを食べるときには、1つだけヴィーガン対応の鍋を作りました。それぞれ、留学生に直接”何が食べられて、何が食べられないのか”を聞き取りながら企画を進めていきました。また、もともとヴィーガンは知っていましたが、ペスクタリアン※という言葉も、活動をする中で初めて知りました。実際に対応する中で、食べられない食材がそれぞれ違っていても、文化や考え方が違っても、工夫次第で一緒に活動することができる、と感じました。
※ビーガン:完全菜食主義(肉・魚・卵などすべての動物性食品を食べない)
※ペスクタリアン:肉は食べないが、魚は食べる菜食主義者のこと
? 4年生へ質問:最も「活動していてよかった」と感じたことを教えてください。 |
◎留学生の修了式を行った時に、留学生から「Chawaのイベントでたくさんの日本人と友達になれてよかった」など、”Chawaのおかげで・・・”と言ってもらえると、本当にうれしいと感じ、とてもやりがいを感じます。また、それぞれのイベントでも「今日はありがとう」「楽しかった」と言ってもらえた時、イベントに参加してくれた人たちが楽しそうにしている姿を見ると、やっていてよかったな、と思います。
? 管理栄養学科で学んだ知識が活かされたと感じた瞬間はありますか? |
◎海外の食文化などは、知らないことも多いですが、実際に留学生と話をして、知ることができると嬉しいと感じます。また、「自分が管理栄養学科で栄養の勉強をしている」と話すと、留学生の方から国の食文化を教えてくれたり、さらに知識が深まることも多いです。
◎秋桜祭で模擬店を出すときに戦力になります。管理栄養学科というだけで「お願いします!」という感じです。当日は管理栄養学科か食安全マネジメント学科の学生が、調理室に1人は必ずいるようにシフトを配置するのですが、結局調理室にこもりきりです(笑)
? 最後に、在学生や新入生に向けて一言お願いします。 |
Chawaが企画・運営するイベントへの参加は、一般の学生も大歓迎です!
皆さんのご参加をお待ちしています!
いかがでしたでしょうか。
今回のインタビューで、学生たちの学科外での活動を知る良い機会となりました。
昭和女子大学には「やりたい」と思う学生へたくさんの選択肢が用意されています。
在学生の皆さんも、新入生の皆さんも、是非、昭和女子大学で様々なことに挑戦し、『世の光となる』ためにたくさんのことを学んでいただきたいと思います。