本日ご紹介する卒業生は、マルハニチロ株式会社※で営業職としてご活躍の遠矢 莉々花さんです。
遠矢さんは、本学管理栄養学科の魅力を一言で言うと、「よい先生、仲間と楽しく、密度の濃い時間を過ごせる場です!」と語ってくださいました。
卒業後は調味料メーカーに入社し、関東・中部エリアの量販店向け営業を4年間担当。
その後、現在のマルハニチロ株式会社に転職し、外食チェーン向けの営業を担当して2年目を迎えています。
現在の仕事内容
外食チェーンのお客様に向けて、食材の調達・開発・販売を行っています。
取り扱う商材は魚に限らず、肉、冷凍野菜、加工食品など多岐にわたります。
働く上で、やりがいを感じるのはどんな時ですか?
自分が調達、開発した商品がメニューに掲載されたり、お店で食べているお客様を見かけた時です!わずかながらも誰かの食生活に貢献していることを実感し、やりがいを感じます。
本学で学んだ知識やスキルは、現在の仕事でどのように活かされていますか?:
(1)商品の仕入れや開発の際には品質管理も大切になります。今も日々勉強していますが、微生物学や衛生学など、大学時代の学びに感謝することも多いです。
(2)商品開発をするにあたり、食品の調理性に関する知識が活かされる場面が多々あります。実験や実習で学んだ様々な食品の調理性が、仕事での課題解決にも繋がっています。
大学時代に最も印象に残っている授業や学びは何ですか?
卒業研究です。
食生活が心にも影響を及ぼしていること、母親の健康状態が生まれてくる子供のその後の健康にも影響を与えることを実感し、改めて”食の大切さ”を感じました。研究室のみんなで協力し合って成し遂げたのもいい思い出です!
大学時代に経験したことが、今の自分にどのように影響を与えていますか?
デパートの地下でお惣菜を販売するアルバイトを通して、お客様と対話しながら商品を販売することの楽しさを知りました。その気づきが営業職を志すきっかけになったと思います。
今後、どのように社会に貢献していきたいですか?
持続的な食の提供に携わり、少しでも多くの人が長く、健康に過ごせるように貢献していきたいです。今、私たちを取り巻く食糧需給の問題は多岐に渡ります。食に携わる者として、個人の力は小さくとも、誰かの健康を支えられる存在でありたいと思っています。」
プライベートでの挑戦
遠矢さんは、仕事の他にも様々なチャレンジを続けています。
その一つが、「ミス・ワールド・ジャパン2025」への挑戦です。この夏、見事ファイナリストに選出され、「ミス・ヨガ賞」「海洋文化未来賞」の2つの賞を受賞されました。
選考時のコメントでは、
「人を良くすると書いて『食』。私はそんな“食”にフォーカスしてこれまで選択をしてきました。」と語っています。
さらに、「大学時代は女性のための栄養に特化し、自治体と連携した母子栄養学の研究や、時間栄養学に基づく若年女性の体格・体組成へのアプローチを行いました。また、アメリカ・ボストンでの栄養士研修や、栄養教諭の学びを通じて子どもの食育にも関心を深めるなど、食の可能性を知る貴重な経験ができました。」とも語っています。
「女性達の健康と美に集まる力を社会貢献に」という彼女の思いが、今まさに形となって実を結んでいます。
食品企業という多くの人の「食」に直結する仕事の中で、本学で学んだ知識や育んだ想いを活かして活躍する遠矢さん。その姿勢は、本学で学ぶ後輩たちにとって大きな励みとなることでしょう。
本学では、食品メーカーや食品商社など、食品関連企業への就職も積極的に支援しています。今後も、社会のさまざまな場で活躍する卒業生を応援していきます。
※マルハニチロ株式会社は、水産事業、食品加工事業、畜産事業を中核とし、 世界中へ幅広い食品事業を展開するグローバル総合食品企業です。