【活躍する卒業生】食品企業 宮山 晶美さん(明治ホールディングス株式会社)

本日ご紹介する卒業生は、明治ホールディングス株式会社で研究職としてご活躍の宮山 晶美さんです。宮山さんは、「管理栄養学科の皆さんも、これからさまざまなライフイベントを迎えると思いますが、一人の女性として生き生きと社会で活躍されることを、卒業生として心から応援しています!」と後輩のみなさんへ温かいエールを送ってくださいました。

学業後のキャリア
私は、2011年に学部卒業後、大学院へ進学し2013年に修士課程を修了しました。その後、株式会社 明治に入社し、食機能科学研究所 健康栄養科学Gに配属されました。
社内の組織改正に伴い、2024年に明治ホールディングス株式会社 ウェルネスサイエンスラボ 1Gへ異動し、同年8月より現在所属しているウェルネスサイエンスラボ 研究管理Gにて勤務しています。

現在の仕事内容
ウェルネスサイエンスラボは、マイクロバイオーム、免疫、母子栄養、バイオものづくり等、様々な分野の基盤研究を行っている研究部門です。私は、その中でも研究管理Gに所属し、稟議書や契約書の管理業務、大学や研究機関との共同研究の進捗管理業務等を通じて、研究が円滑に進むようサポートしています。

働く上で、やりがいを感じるのはどんな時ですか?
以前所属していた部署では、自分が携わった研究成果が商品化された経験があります。基礎研究部門に所属しながら、既存商品の機能性強化ではなく、新しいコンセプトを立ち上げ、機能性を検証し、商品化まで実現できたことは非常に稀であり、貴重な経験となりました。スーパーやコンビニでその商品を見かけたとき、自分の仕事がお客様の健康に直結していることを実感し、大きなやりがいを感じました。
現在は研究管理Gという間接部門に所属しており、研究そのものは行っていませんが、世界中の人々の健康に貢献する研究、社会の役に立つ研究を支える業務に強いやりがいを感じています。  

本学で学んだ知識やスキルは、現在の仕事でどのように活かされていますか?
率直に言えば、私の場合は大学で学んだことよりも、入社後に新たに身につけた知識や技術の方が圧倒的に多いです。大学では食品物性に関する研究室に所属し、ピペットマンを使った実験や動物実験の経験は、解剖生理学実験などの授業で行った程度でした。しかし、入社後に配属されたのは基礎研究部門で、動物実験や業務で必要となる実験のほとんどが未経験でした。そのような環境で戸惑うこともありましたが、学生時代に培った「新しいことを学ぶ楽しさ」や「探求心」が大きな支えとなりました。先輩方に一から教わりながらスキルを磨く過程で、知識が増えることに喜びを感じ、次第に自信とやりがいへとつなげることができました。
基礎研究部門に所属していた約10年間の経験は、現在の研究管理業務にも大いに役立っています。新たな業務に携わる度に、培ってきた知識や経験を生かしつつ、未知の分野に挑戦することを前向きに捉え、学び続ける姿勢を大切にしています。

実験中の様子です

大学時代に最も印象に残っている授業や学びは何ですか?
最も印象深いのは、管理栄養士国家試験に向けて友人と切磋琢磨した日々です。「みんなで合格しよう!」という思いで一致団結し、共に勉強した日々は、人生においてかけがえのない財産となりました。その時に築いた友情は今でも続いています。

国家試験の勉強で使った参考書。
思い出が詰まりすぎて捨てられません(笑)。

私が受験した年は東日本大震災が発生した年で、計画停電のため懐中電灯を使って勉強した友人や、試験前日に大学近くに前泊した友人もいました。試験中も緊急地震速報が鳴ったり、地震が発生したりしましたが、同じ試験会場に大学の仲間がいたことで、安心して受験することができました。また、震災の影響で卒業式は中止となりましたが、国家試験後に管理栄養学科の先生方が給食室で卒業式を開催してくださいました。アットホームな雰囲気の中で、先生方の温かいご配慮に心から感動したことを今でも鮮明に覚えています。
さらに、卒業論文や修士論文の作成を通じて、得られた結果から新しい知見を導く「考察力」や、困難に直面しても諦めない「粘り強さ」、そして論文執筆を通じて、文章作成能力を身に着けることが出来たことも、大きな財産になっています。

大学時代に経験したことが、今の自分にどのように影響を与えていますか?
学生時代は飲食店でアルバイトをしていました。お客様に笑顔で接客し、相手の望んでいることを察してより良いサービスを提供することを心がけていました。その経験は社会人となった現在にも活きており、職場の良好な人間関係の構築、円滑な業務遂行に役立っていると感じます。

今後、どのように社会に貢献していきたいですか?
科学が日々進歩する中で、研究成果をいかに人々の健康へ結びつけ、社会に還元できるかが重要だと考えています。研究管理の立場から、質の高い研究が円滑に進むよう支援し、その成果が社会に貢献できるよう努めていきたいです。また、企業ならではの環境を活かし、専門分野にとどまらず、新たな分野にも積極的に挑戦していきたいと考えています。

後輩へ応援コメント
現在、私は3歳の子どもの子育てをしながら働いています。時短勤務制度を活用したり、子どもの体調不良で急にお休みをいただくこともありますが、職場の上司やメンバーの皆さんに支えていただきながら仕事を続けています。管理栄養学科の皆さんも、これからさまざまなライフイベントを迎えると思いますが、一人の女性として、生き生きと社会で活躍されることを、卒業生として心から応援しています。

明治ホールディングス株式会社は、2009年に明治乳業と明治製菓が経営統合して設立された株式会社です。主な傘下企業に菓子や乳製品を手掛ける「株式会社 明治」、医薬品の「Meiji Seika ファルマ株式会社」があり、「食と医薬」を併せ持つグループ企業です。