この授業では、日本と外国語の文化の比較にとどまらず、複数の文化圏におけるケーススタディとして言語以外のコミュニケーション方法について学んでいます。異なる文化が、お互いにどのような関係にあるのか、異文化をいかに解読するのかを模索しつつ、文化が国境や地域を超えて広がる場合に生じる、文化の相互関係をさまざまな視点から探っていきます。
今年度は、4人の外部講師の先生方をお招きいたしました。その中でも圧倒的な人気講師、岡田昭人先生(東京外語大学准教授)の授業風景をご覧下さい。この授業のテーマは「ステレオタイプ」です。学生は、岡田先生からご紹介いただいた東京外語大学の留学生とステレオタイプについてディスカッションしています。
学生からのコメントです
グループ① (ステレオタイプ:韓国)
ステレオタイプは大切だと思った。自分たちのもっているイメージだけでは判断してはいけないと思うし、今年のように実際にその国の人と会うことによってお互いの国のことを知れてよかった。 楽しい体験ができてよかった。
グループ② (ステレオタイプ:スペイン)
異文化コミュニケーションという授業は、一つの機会として自分の今までの物事に関しての考え方を変えた。特に、ステレオタイプの調査を行うとき、スペインの留学生とコミュニケーションをとるのに、一生懸命努力をした。私たちが見慣れている景色は、彼らには不思議に見えるそうだ。最初は、自分の常識上に考えるとなかなか理解できなかったが、メールなどで連絡をとるうちに私たちの考え方が変わり始めた。
上手くコミュニケーションをとるのに、まず、お互いの文化に尊敬しないと何も前に進まない。自分の偏見や固有観念を信じすぎないように、積極的に相手と交流し、自分の疑問を相手に聞いてから、相手の立場に立って、考えたほうがすべてうまくいけるはずと、私たちは、異文化コミュニケーションを通して感じた。
グループ④ (ステレオタイプ:イタリア)
イタリア人と初めて話しましたが、思っていたより話しやすく、たくさんのことを教えていただきました。現地の人とステレオタイプについて話すことは、滅多にない機会なので、貴重な体験ができました。来年の留学に備えて学習し続けたいと思います。
グループ⑦ (ステレオタイプ:イギリス)
留学生と話ができ様々なことを知ることができました。また、違う文化をもった人を知ることで自分の知識も広がったように思います。留学生の方と話しができて本当に楽しかったです。
私たちは、2年生になったら留学をします。異なった文化の広がる場所に行くことになりますが、この授業で学んだことを生かして、ステレオタイプにとらわれず、人と積極的にコミュニケーションをとっていきたいと思います。
グループ⑧ (ステレオタイプ:ロシア)
初めはお互いすごく緊張していたけれど、時間が経つにつれ色々な事を話し打ち解けることができました。また、実際に会って新たな発見やメールだけでは分からなかった事を聞くことができました。 短い時間でしたので、もっと交流する時間があれば良かったです。
グループ⑩ (ステレオタイプ:ハンガリー)
ステレオタイプは時に異文化を理解する上で誤解を生じることがあるので、必ず確かめる必要があると感じた。これからは情報を見分ける目を持とうと思った。 新しい発見があって面白いと感じたと同時にステレオタイプで人を判断しないようにしたいとも思った。留学生と短い時間でしたが、話しをすることができ良かったです。今まで抱いていたイメージと違う事が多く、今は、いつでも簡単に情報を得られるので勝手なイメージを抱きやすいのだと思った。まずは、自分のステレオタイプを疑おうと思った。今までハンガリーについて考えることがなかったので、今回の発表を通してハンガリーについて学ぶことができて良かったです。
川畑由美