1年間の韓国留学を終え、3年の後期が始まると共に淑明女子大学との遠隔授業が始まった。授業を担当してくださるのは淑明女子大学で英文学を教えていらっしゃるイヒョンジン先生で、授業内容は韓国の文学作品を通して異文化を理解していくというものだった。日本語は全く喋れないがこれを機会に勉強を始めたとおっしゃっていた先生の日本語は、毎週少しずつ上達していて、わたし達の学習意欲をかき立てた。そんな先生が先月30日に来日し、パソコン越しではなく直接顔を合わせる授業が行われた。授業は良い意味で普段と変わり無く進行されたものの、名簿を見ながら生徒をあてるのではなく、反応を見せた生徒に意見を求めることが出来るのは直接顔を合わせているからこそ出来ることなのだろうと思った。
1年間の留学を終え、あなたが一番大切だと思うものは何かという質問に、家族だとほぼ全員が答えるようになった。この授業で取り上げられた韓国の作品は、ほとんどが家族に関連するものだった。留学前は韓国の方が持つ家族に対する思いの大きさに驚くこともあったが、今ではその気持ちを自分の価値観に組み込めるほどに理解出来ている。この授業は、1年間を通して自らが学び感じたことを、韓国語で表現し伝えることの出来たとても有意義なものであったと思う。最後の講義ということで来日してくださったイヒョンジン先生には直接感謝を伝えることもでき、とても良い経験になった。
☆O・A☆