<大学の設備、図書館、キャンパスの雰囲気などを教えてください>
私たちが通っている施設は大学ではなく留学生用の学校であるので、大学そのものの雰囲気を感じることはあまりない。しかし、図書館は現地の学生と共用である。アルカリングアは先生たちがとてもフレンドリーで、何か疑問点があればすぐに質問ができる環境が整っている。また、教室は少人数制のため少し小さいが、問題なく勉強することができている。図書館は席数が多くWi-Fi環境が優れているため、とても利用しやすい。日本と同じように図書館内は静かでテスト前など頻繁に利用している。アルカラ大学は世界遺産にと登録されていて、授業の中で見学に行った。大学とは思えない構造で、様々な会議や授賞式なども行われ、深い歴史を持っていることを知り、この大学の環境で学ぶことができていることを誇りに感じている。
<ホームステイ先で楽しいことは何ですか>
ホームステイ先で楽しいことは、普段の家族とのコミュニケーションである。その日にあったこと、最近のニュースの話など様々なことを話す。ニュースの話題ではそれに関連したスペインの情報などを教えてもらえるので為になるし、とても嬉しい。時々、親戚を招いて昼食などを一緒にとることがある。その親戚の方々は私のことをとても気にかけてくれており、会話も弾む。家族だけで話していると私は置いていかれてしまうこともあるが、今は何について話しているのかなどしっかり理解することを心がけている。また、その話題がわからなくてもその場の雰囲気などが明るいのでとても楽しい。最近は暖かくなってきているので、週末は庭で昼食をとることが多いのだが、それも日本ではあまり経験できない為とても貴重であるし、楽しみの一つである。
<セマナ・サンタはどのように過ごしましたか>
セマナサンタは長い休みだったので、前半は家で過ごした。家ではホストファザーがセマナサンタの伝統菓子を作っていて、私も食べさせていただいた。トリハというものでフレンチトーストに似ているものである。また、日帰りでアンダルシア地方のセビージャを訪れた。そこでもトリハを食べたが、私が住んでいるマドリード地方とは味が違い、文化の違いを感じることができた。また、セマナサンタは聖週間であるので各地でproseciónという行進が行われとても厳粛で神聖な雰囲気に包まれていた。それまで人がたくさんいるところで賑わっていても、神を象徴する台車が近づくと人々は一斉に黙るのである。私はその光景に驚き、感銘を受けた。セマナサンタでは街中がproseciónの為に準備を行い、人々もスーツなどをきてめかしこんでいた。そのような文化は初めて見た為、とても興味深かった。セマナサンタはスペインにとって重要な行事である。この留学中に参加し経験することができてとても嬉しかった。
☆A・H☆