スペイン・アルカラ大学へ留学中の国際学科3年・Aさんより
スペインの春の訪れについてご紹介いただきます。
年が明けてからすでに2ヶ月が過ぎようとしており、着々と春が近づいてきています。
朝晩はまだまだしっかりと冷え込みますが、昼間は日向ではポカポカとしており、
毎日晴れの日が続いています。そこで、スペインの春の訪れについて紹介したいと思います。
「春のお花といえば?」と言う質問をされたら真っ先に何を浮かべるでしょうか。
春には様々な鮮やかな花が咲きますが、やはり外せないのは「桜」ではないかと思います。
お花見、夜桜、入学式、卒業式、テレビでの桜開花予想など…
桜にまつわることが沢山あり、日本の文化からすると見て、
楽しみ春の訪れを感じる花の一つだと思います。
今年はスペインに留学に来ているため見ることが叶わないと少し切なく思っていました。
しかし、2月下旬Parque de El Retiro (レティーロ公園)にお散歩をしに行ってみると、
なんと見覚えのある優しい色をした花がありました。
形、色合い、花びらの柔らかさ何をとっても桜とそっくり。
まさかスペインで日本でもまだ咲いていない桜を先に見ることができるとは、
と感動に浸っていました。しかし、桜ならではのあのふわっとした香りはなく、
木も独特、花柄が短いと不思議な点も多く調べてみると、
なんと「アーモンドの花」であることが判明しました。
酷似している以外の言葉が浮かびません。同じく春に開花するようなので、スペインでは
春といえばの花はアーモンドなのかもしれないと小さな発見をしました。
とても可愛らしく、友人と一本の満開のアーモンドの木の写真を撮りお花見をしていたら、
はじめ誰もいなかったにもかかわらず
私たちが去るときには、5、6組の人々がいつの間にか集まっていました。
お花見の良さを分かち合えたようで、ほっこりとした気持ちになれました。
現地で生活をしているからこそ見える小さな気づきがとても素敵ですね。
留学中にしか感じることができない現地の様子を、また沢山ご紹介していきたいと思います。