2008年9月12日・13日の両日、ハノイ国家大学人文社会科学大学において越日外交関係樹立35周年を記念し、「ベトナムにおける日本研究促進にむけて」と題した国際シンポジウムが国際交流基金の助成のもと開催された。ベトナム各地と日本ならびにシンガポール、オーストラリアから日本研究者、ベトナム研究者、日本語教育関係者が集い、興味深い研究発表や調査報告等が行われた。
「日本研究の成果とその課題」というテーマの分科会では、特に若手研究者から優れた日本研究が発表され、今後、アジアの中の日本とベトナムという視点での地域研究の促進が必要であるという課題が認識された。「ベトナムにおける日本研究と人材育成」の分科会では、ベトナムにおける日本語教育の現状が報告され、語学力の育成と専門知識の習得のために、ベトナム国内の機関同士、また日本とベトナムとの間にどのような連携が可能かが話し合われた。(西川寿美)