基調講演を受けて、島根県立大学の石田徹先生が日朝清関係の視座から、東洋文庫の牧野元紀先生がベトナム近代史の視座からコメントされました。各々の地域における対中国関係の変遷を概説した上で、千葉先生との間で事実関係の確認や国際関係上の問題、地域の状況等に関して質疑応答が展開されました。参加者を交えたディスカッションでは、周辺諸国諸地域からみた近代「中国」の形成について、千葉先生と識者との間で活発な議論がかわされました。
当日は学生の参加も多く、中国という国を近代の対外関係史から理解しようとする本プロジェクトのテーマが、若い世代にとっても大きな関心事であることが確認されました。今後のさらなる展開を期待したいと思います。(湯上 良)