ホイアン日本橋展(2023年10/25~11/2 光葉博物館)のプレイベントとして開催中の ベトナムの衣生活 ~調査成果と現代のアオザイ~ 展示に関連して、ミニシンポジウムを開催しました。
ベトナムの社会背景とともに変化してきたアオザイの歴史と変化、現在注目されている革新アオザイの状況についての講演でした。
ベトナムの植物染料のマックヌアとクーナウを使用した染色方法の概要をお話しいただきました。
参加者の皆さんからは次のような感想をいただきました。
・アオザイの歴史と革新アオザイをめぐる動向」を聞いて、今までよりもさらにアオザイのことについて知ることが出来た。特に、アオザイは女性用のみだと思っていたが、男性用もあることには驚いた。
・革新アオザイとして、多様なデザイン、現代的なデザインを使うことに対して、私はとても肯定的で、伝統的なアオザイと現代のデザインを合わせることで、新たなファッションが生まれることはとても面白いと感じた。
・ファッションにおけるインスピレーションと権利の難しい問題がわかりました。アオザイもチーパオも素敵な文化なので両者が納得する解決策が見つかるといいなと思いました。
・アオザイを通してベトナムの文化的・歴史的背景を知ることができてとても興味深かったです。特に、アオザイはパンツがセットであるのに、チーパオとの混同からパンツを合わせていない着用例が印象的でした。正しく相手の文化を理解するというのは難しいと改めて感じました。
・アオザイを目の前で見たのは初めてで、感動しました。最初は旗袍との違いがわかっていませんでしたが、講義を受けた後実物を眺めてみると全然違うとわかりました。
・ベトナムの染色に興味があったのでとても有意義でした。
・染色についてのお話しもとても興味を引かれました。シルクは水に浸すとテクスチャーが悪くなるイメージでしたが、叩くことで艶が出ていい質感になるのには驚きました。また、天然の染料でしっかり黒く染まる点も面白いと感じました。
図書館3F コミュニティールームでの展示は、日祝日を除く8月2日(水)9時~17時まで開催しています。ぜひ、お越しください。