国際文化研究所所属・環境デザイン学科のナカダです。今年の9月初旬ですが、高山茶の生産・加工地として名高い台湾中部山間部・阿里山へ視察に行ってまいりました。
ワタシが、研究として日本国内にて「茶の文化」を調べており、「移動茶室」をデザイン・制作しているコトに起因しています。世界中でたしなまれている「茶」ですが、トコロ変われば、茶葉の生産方法、飲み方、文化的背景も様々…とても興味深い。
先ずは、「茶蓺」という日本とは違った「茶文化」のあるお隣の国・台湾へ向かったのです。
台湾屈指のパワースポットとしても人気な観光地としても知られています。ワタシは、台北に滞在していましたので、新幹線にて嘉義へ移動、そこからバスを利用して向かいました。
「阿里山」は、台湾茶の中でも特に人気の高いお茶「阿里山茶」の産地として知られています。
標高の高さは、お茶づくりにおいて重要な要素です。
標高は、800~1700m程の地域が良質な茶葉の生産に適していると現地では言われています。
害虫が少なく気温の差が大きい。急斜面である為、霧が発生し適度な湿度を木々に与え品質の高い茶葉が生産されると言います。
しかしながら、急斜面での茶葉の栽培は、重労働です。重機での作業が困難な地形であるためほぼ人の手によって作業が行われています。
実際に訪れると、作業中にも関わらずとても親切に説明をして頂けました。
晴れ間が覗いたと思うと急に霧が発生する…そんな繰り返しの土地です。春と秋に摘まれるお茶が良いとされているようですが、同じ茶畑の茶葉でもまったく味が異なります。
観光用に木道が整備されていて「桜の道」「霞の道」「茶の道」「霧の道」「雲の道」とそれぞれ名付けられています。ワタシは全て廻りましたが、体力と時間のある方には、オススメです。高低差がありますので要注意!!
また、「石棹」という地名の交差点(道の要所)付近には、製茶工場が集まっています。
そこでは、摘まれた茶葉を天日干し~機械乾燥~揉捻などの作業を見学させてくれます。
また、試飲等もとても丁寧に体験させて頂きました。
生で食すことも出来るほど無農薬で手塩にかけて育てた「阿里山高山茶」は、高級でブランド化もされており、今後ますます注目です。スッキリとして甘い何とも言えない味です。
「茶蓺」に関しては、また書かせて頂きますね。奥が深くて深くて…沼ですね