本学の協定校であるポーランドのワルシャワ大学東洋学部日本学科教授コズイラ・アグネシカ教授によるオープンレクチャーが、ハイブリッドで開催されました。ワルシャワ大学)1816年設立)では、ポーランドが独立を取り戻した1918年の翌年1919年から日本語・日本学が教授されてきました。
ご講演は、コズイラ先生のご専門である哲学・宗教の視点からエコロジーの思想的背景についてでした。その内容は、日本と西洋の様々な時代の人間と自然との関係についての議論が紹介されました。西洋の思想的背景、日本の思想的背景についてのご説明は、その学問的見識の拡がりと厚みを感じさせるものでした。
対面で参加していた日本語教師を目指している本学の院生にとっても、ワルシャワ大学の日本学の学びの場の豊かさを感じ取るものであったようです。
当日の様子は、本学のXでも簡単に紹介されています。
参加者の感想(抜粋)
・コズイラ先生は、異なる文化の有する現代のエコロジー観の背景について、哲学や宗教の思想に位置付けて説明され、愛憎の起伏がもつれる西洋は自然を支配する傾向がある一方、日本は自然そのものをいかし、荒々しさを含め自然を尊ぶ傾向があるという内容が印象的でした。
・自然を恐れる共同体は自然の神秘・謎に対しそれぞれ異なる対応をする中、キリスト教では自然支配に終始する傾向があり、その哲学的な根拠が示された点は興味深く感じました。
