【本の紹介】図書館インターシップのおすすめ本を紹介します- 2 – [2019年09月03日(火)]

図書館インターシップのおすすめの本を紹介します。
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タイトル:『手紙』(文春文庫)
著者  :東野圭吾
出版年 :2006.10.10
出版社 :文藝春秋
請求記号:913.6/Hig

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。
弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く……。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き、感動を呼んだ不朽の名作。(裏表紙から引用)

東野圭吾さんと言えば探偵ガリレオシリーズが有名ですが、考えさせられるような重いテーマの作品が結構あります。『手紙』では、加害者家族の直貴がその境遇から様々な場面で苦しい思いをします。テレビや新聞で報道される事件では被害者家族をとりあげることはあっても、加害者家族にはスポットは当たることはほとんどありません。当人が犯した罪ではないのに血縁というだけで向けられる差別の目。加害者家族が直面する厳しい現実がリアルに描かれています。

この作品では序章だけ唯一兄、剛志の視点で描かれています。どうして強盗殺人に至ってしまったのか、また剛志が何を思っていたのかが分かります。
直貴の苦悩、剛志の想いを両方分かるからこそ、段々とすれ違っていく様に切なくなります。

インターネットの普及で今ではほとんど書かなくなってしまった手紙。
この作品を読むと、誰か大切な人に手紙を書きたくなります。

東野圭吾さんの作品を一度も読んだことない人にも是非読んでもらいたいです。(M.S)


タイトル:ロードムービー
著者  :辻村深月
出版年 :2011年9月
出版社 :講談社
請求番号:913.6/Tsu

運動神経抜群で学校の人気者のトシと気弱で友達の少ないワタル。小学五年生の彼らはある日、家出を決意する。きっかけは新学期。組替えで親しくなった二人がクラスから孤立し始めたことだった。「大丈夫、きっとうまくいく」(「ロードムービー」)。いつか見たあの校舎へ、懐かしさを刺激する表題作他、4編。(裏表紙より引用)

辻村さんの初期作品には、現実への満たされない思いから〝ここじゃない、どこか遠く〟を望む少年少女の姿が描かれています。
今回紹介する「ロードムービー」という短編集は、それらの集大成ともいえる作品です。

特にオススメなのが、2作品目の「道の先」という話です。
「道の先」は、辻村さんのデビュー作である「冷たい校舎の時は止まる」の登場人物が主人公です。彼はかつて〝遠く〟を望む側にいましたが、今作では成長して〝遠く〟を手に入れた存在として登場します。
そんな彼が、かつての自分のように〝遠く〟を望む人物へ告げる言葉が非常に印象的です。

「今、どれだけおかしくても、そのうちちゃんとうまくいく。気づいた頃には、知らないうちに望んでいた〝遠く〟を自分が手にできたことを知る、そんな時が来る。それまでは、どれだけめちゃくちゃだって悲しくたっていいんだ。」(「道の先」P.247より引用)

読みながら、登場人物たちが「大丈夫だよ」と寄り添ってくれている気分になる、温かい作品です。
「冷たい校舎の時は止まる」を読んだ方はもちろん、読んでいない方でも楽しめます。ぜひ読んでみてください!(K.K)
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【本の紹介】図書館インターシップのおすすめ本を紹介します- 1 – [2019年08月27日(火)]

図書館インターシップのおすすめの本を紹介します。
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『ZOO2』・乙一・集英社文庫

タイトル :『ZOO2』
著者   :乙 一
発行年  :2006年5月
レーベル名:集英社文庫
請求記号 :913.6/0ts-z/2

「ただ一つ欠点があるとすれば母にはペットの猫とサボテンの区別がつかないことである。」(121ページより引用)

皆さんは「ZOO」という作品の名前を聞いたことがあるでしょうか。私の周囲では体感「ZOO? 知ってる知ってる、姉弟が一週間部屋に監禁される話が入ってる短編集だよね」と言われることが多い気がします。その話は赤い表紙の『ZOO1』に収録されている一編「SEVEN ROOMS」になりますが、『ZOO1』の短編は「NINE ROOMS」を含めて映画化されているので、数多くある乙一作品の中でも特に有名なのかもしれません。では皆さんはその続きの二巻、青い表紙の『ZOO2』をご存知でしょうか。
『ZOO2』も『ZOO1』と同じく短編集となっています。収録されている六編どの作品も魅力的ですが、ここでは私のお気に入りの一編「神の言葉」について少し紹介します。

幼少期から「声が美しい」と言われ育った主人公の「僕」。「声」の力で周囲のあらゆる生物に言うことを聞かせることができるにも拘らず、他人をうまく理解できず周囲に媚びへつらい点数稼ぎばかりの人生を過ごしている「僕」は、その力を通じて何を得て何を失い、そして何を望んだのでしょうか。

「通学途中、電車に乗る時、僕の定期券をチェックする人も、隣に座った人も、学校の廊下ですれ違う人も、みんな生き物ではないように見える。」(144ページより引用)

頭のいい母と厳格な父、植木鉢の猫と弟のカズヤに囲まれた主人公の「いつもの苦痛」が、また今日も始まります。
(M.M)

タイトル :『白銀ジャック』
著者   :東野圭吾
発行年  :2010年10月
レーベル名:株式会社実業之日本社
請求記号 :913.6/Hig

『ゲレンデの下に爆弾が埋まっている―「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス!』(裏表紙により引用)

夏は暑くて、冬が恋しく感じられると思ったことは一度あるだろう。推理小説が好きで、気持ちだけは冬の気分でいたいと思った人にはおすすめの本だと私は思う。雪山やゲレンデには思わぬ危険が数々潜んでいる。ほとんどは自然災害が原因だが、稀に人間が引き起こすこともある。東野氏が書くゲレンデの恐ろしさと人間の恐ろしさが交じり合うなかでの展開は目を離せない。
皆さんも今年の夏は、冬の世界に飛び込んで、思いっきり推理を楽しんではいかがだろうか?(N.M)
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図書館インターンシップ -1- [2019年08月20日(火)]

8/5(月)~8/7(水)と8/19(月)~8/20(火)で図書館インターンシップを行い、本日終了します。
今回は4名の学生が参加しました。

インターンシップでは、利用者教育、ブックハンティング、デジタル資料整備/資料保存、展示・広報業務、選書会、図書館経理・総務業務、レファレンスサービス業務を行いました。
8/7(水)にブログ記事作成・公開業務の一環で、インターンシップの感想の記事を準備してもらいましたので、
ご紹介します。
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K.K さん
今回のインターンシップでは、貸出・返却業務、ILL業務、デジタル資料整備など、普段なら体験することのない司書の業務を行いました。どの業務も、利用者に資料を提供するために欠かせないことです。ですが、資料を提供するために何をしているのかというのは、あまり表に出てこない部分だと感じます。そのため、見えない部分で司書さんが利用者のためにどのような工夫を凝らしているのか、これらの業務を通して学ぶことができました。
特に印象的だった業務が、ブックハンティングです。ブックハンティングは学生なら誰でも参加できるイベントですが、今回は司書となったつもりで参加をしました。普段、本を買うときは「自分が読みたいから」という理由で本を購入します。ですが、司書の立場になると「自分のために本を買う」のではなく、「本を長期保存する」「利用者にとって有益である」などの観点を意識する必要があります。この意識から、本は情報資源であり、その資源は利用者のためにあるという感覚が身についたと感じました。

M.M さん
今回のインターンシップでは(まだ三日目ですが)、初日に2F事務室を通って地下書庫1F2Fを含めた図書館全体を見て回り、各場所の説明を受けました。その上でILL、NACSIS-CAの仕組みを学び、「各大学図書館との連携でこの膨大な蔵書データは管理されているのだな」と学びました。
他にも図書館のHPを見直し、特に「資料の探し方:図書」のページにおいて何が足りないか、どう説明を足したら図書館を利用しやすいだろうか、などをインターンシップ生同士で意見交換をしました。「いかに人に親切に説明できるか」の視点で物事を見ることができ、有意義な時間を過ごせたと思います。
各々が一冊ずつ無作為に選んだ蔵書内の雑誌や、外部から依頼された複写の書籍を地下書庫から探し出す作業は大変でしたが、今まで中々地下書庫に降りることもなかったために新鮮でした。今後も開架図書だけでなく、積極的に地下の閉架図書も利用したいと思います。

M.S さん
図書館過程の授業で学習する中で図書館での業務内容を理解していたつもりでしたが、実際行われている業務を体験すると全然違っていました。だからこそ初めて知ることがたくさん多かったです。書架の整理や本の請求ラベル貼りの業務などの仕事を体験して、図書館での仕事だけでなく、図書館自体についてもより深く知るきっかけになりました。中でも一番驚いたことは、展示などに使われる貴重資料の取り扱いやデジタル化の作業についてです。貴重資料として所蔵される物が、絵画など博物館にあるような本以外にもあったことはまったく知らなかったです。普段私が図書館で目にしている図書館員さんの仕事や講義で学ぶ図書館の仕事はほんの一部だったことがよく分かりました。また図書館の業務が学芸員の要素も含むと今回のインターンシップで知ったことは、将来の就きたい仕事を考える上で大変参考になりました。
また今回初めて参加したブックハンティングでは、欲しい本を探しながらも新しい本に出合えるということ、懇親会で参加者の選んだ本を聞く楽しさや神保町の古書店街の豊富さなどを見ることができて、とても内容の濃い経験になりました。

N.M さん
高校時代に区立図書館のインターンシップを行った経験があったので、昭和女子大学図書館も似たような感じだと思っていた。また公共図書館と大学図書館の違いをこの目で見たかったのもあり、このインターンシップに応募した。いざ行ってみると、大学図書館の仕事内容は、公共図書館の仕事内容とは全然違っていて、とても戸惑ってしまった。公共図書館は、貸出・返却を中心に仕事をしていた印象である。そして他の図書館と連携もしていた印象もあった。昭和女子大学図書館では、地下書庫があり、和装本や原本などを厳粛に管理していた。
利用者教育では、地下書庫の使い方について改めて確認し、地下書庫には沢山の貴重な資料があり、大事に扱わないと本はすぐに劣化してしまうということをこの目で見て感じた。
また、ブックハンティングのイベントでは、八木書店の方の話をお伺いする機会があった。本の街である神保町の歴史を沢山知ることが出来て、神保町に対する見方も変わったと私は思う。また図書館について改善案などを他のインターンシップの方々と話し合う機会があり、図書館について熱く議論できたのはとてもよかったと思う。
この調子でインターンシップ後半を乗り切っていきたい。
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ブログ記事作成

資料保存業務

ブックハンティング業務

利用者教育

ブックハンティングへ行ってきました [2019年08月08日(木)]

2019年8月6日(火)に三省堂書店神保町本店へブックハンディングに行ってきました。
参加学生5名で、1人2万円分の本を選んできました。
選書後は、古書店の八木書店を見学し、取締役社長八木様から古書店のバックグラウンドについてなど様々な貴重なお話を伺いました。また、吉田昌志図書館長を囲んで、懇談会も行いました。
参加者優先貸出の後、10月には、図書館の学生選書ツアーコーナーにも今回選書した図書が並びます。
楽しみに待っていてください。

❇吉田昌志図書館長が「至福の場所ー三省堂アネックスの思い出」と題して
 日本語日本文学科の8月21日のブログに掲載をしています。
 ぜひ、読んでみてください。
 <ブログ>https://content.swu.ac.jp/nichibun-blog/

【本の紹介】大学生アルバイトのおすすめ本を紹介します- 5 – [2019年08月05日(月)]

大学生アルバイトのおすすめの本 第5弾を紹介します。
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タイトル:『月光の誘惑』
著者  :赤川 次郎
発行年 :2016年8月
発行  :新潮文庫
請求記号:080/Shi/あ13-45

自殺をするため、高校生の浅倉美紀は灯台に向かったが、自分に赤ん坊を預けた若い女性が先に崖の向こうへと消えてしまった…。「15年後、美紀は成長した涼子と母娘として暮らしていた。」(裏表紙から引用)しかし、涼子が修学旅行から帰ってくる際に起きたバス事故をきっかけに、不穏な出来事が続く。教師の不倫発覚、「美紀の父の病、母の隠し事、妹の悲恋、そして涼子のピアノの発表会でついに―――――。」(裏表紙から引用)

赤川次郎さんが書かれた本はどれもどろどろした人間関係や悲惨な出来事が続きますが、そんな状況にもめげずに明るく生きようとする少女たちが登場するおかげで読むことにそこまで抵抗を感じさせません。『月光の誘惑』もそのうちの一冊です。

三毛猫ホームズの推理シリーズや杉原爽香シリーズで有名な赤川次郎さんの作品。
赤川次郎さんの本を読んだことがないという方は、これを機に読んでみるのはいかがでしょうか。
                                         (MK)


タイトル :『新釈 走れメロス』
著者   :森見登美彦
レーベル名:角川文庫
発行年  :2015.8.25
請求記号 :913.6/Mor

京都が好きで、近代文学が好きな諸君にぜひ読んで欲しい1冊である。

『芽野史郎は激怒した――大学内の暴君に反抗し、世にも破廉恥な桃色ブリーフの刑に瀕した芽野は、全力で京都を疾走していた。そう、人質となってくれた無二の親友を見捨てるために!(「走れメロス」)。 『近代文学の傑作5篇が、森見登美彦によって現代京都に華麗なる転生をとげる!こじらせすぎた青年達の、阿保らしくも気高い生き様をとくと見よ!』 (裏表紙より引用)

誰もが知る近代文学の名作を、森見登美彦氏が現代に置き換えた短篇集。

5篇ある中で私のおすすめは勿論、タイトルにもなっている、『走れメロス』である。
作中での登場人物達の滑稽さと愉快さに、思わず笑ってしまう。
この本を手に取ったら是非、『走れメロス』だけでも良いので読んでみてほしい。

この短篇集を読んだ後には、近代文学をもう一度読みたくなる。

この本が、近代文学は苦手。と考える諸君の近代文学を読むきっかけを作るかもしれない…
                                        (J.A)
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【募集】「みんなでよむよむフェスタ2019」の作品を募集しています! [2019年07月29日(月)]


「みんなでよむよむフェスタ」は、
昭和女子大学図書館にある本の中から、読みたい本を
選んで「この本おもしろい!みんなにおすすめしたい!」
そんな本の魅力を伝えよう!というイベントです。
みなさんがオススメする本の魅力を
作品にしてみませんか?

●○●○●○● 募集作品 ●○●○●○●
昭和女子大学図書館にある本を読んで、
その本の魅力をポスター・絵・書評などで
好きなように表現してください!
応募作品は図書館内に掲示し、みなさんにご紹介します。
参加賞のほか、優秀作品への表彰も企画しています。

応募期間:2020年1月17日(金)まで
大賞の表彰と参加賞授与は2020年2月3日(月)の昼休みを予定しています。
詳しくは、ポスターや図書館HPをご確認ください。
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みなさんが図書館で出会った素敵な本をぜひ、教えてください!
たくさんの応募をお待ちしています🌟

夏季休暇中の長期貸出について [2019年07月25日(木)]


夏季休暇中の長期貸出は以下の通りです。

【期間】 7月31日(水)~9月18日(水)
*返却期限は10月3日(木)(最終返却日)

【冊数】 無制限

※視聴覚資料は通常期同様、一人1点1週間の貸出です。

【本の紹介】大学生アルバイトのおすすめ本を紹介します- 4 – [2019年07月22日(月)]

大学生アルバイトのおすすめの本 第4弾を紹介します。
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タイトル:服従の心理
著者  :S・ミルグラム
訳者  :山形浩生
出版社 :株式会社 河出書房新社
出版年 :2017.5.30
請求番号:361.43/Mil

「組織に属する人はその組織の命令とあらば、通常は考えられない残酷なことをやってしまう…」
 1933年から1945年にかけて何百万人もの罪のない人々が、命令に従って系統的に虐殺されたユダヤ人大量虐殺では、毎日ノルマ通りの死体が生産されていた。毎日たくさんの虐殺を行うにはものすごく大量の人間が命令に従わなくてはならないが、どうしてドイツではこのような非人道的な出来事が起こったのだろうか。人間はたとえ非人道的なことであっても権力のある人に命令されると聞いてしまうのか。これらの疑問を解決するため、スタンレー・ミルグラムはアイヒマン実験を行った。アイヒマン実験は、被験者は被害者が出された問題を間違えるごとに電流を流し、さらに間違えていくごとに流す電流の大きさを大きくしていく。だんだんつらそうになっていく被害者をみて、実験者に実験を中止したいと言い出すことができるのかを調べたものだ。条件を変え18種類の実験を行ったときアイヒマン実験は世界を震撼させた衝撃の結果を示した...。
なぜ人は権力には逆らえないのだろうか。責任が自分にないとどこまでも命令に従ってしまうのか。ぜひこの本を読んで人間の本質にふれてみてください。(Y.Y)


タイトル:『妻を帽子とまちがえた男』
著者  :オリヴァ―・サックス
発行社 :早川書房
発行年 :2009年7月15日
請求番号:493.7/Sac

この本は、脳神経科医のサックス博士が出会った奇妙でふしぎな症状を抱える患者たち、妻を帽子とまちがえて被ろうとする音楽家、からだの感覚を失って姿勢が保てなくなってしまった若い母親、オルゴールのように懐かしい音楽が聞こえ続ける老婦人、ある日突然、犬のように嗅覚が鋭くなった若者―がその障害にもかかわらず、人間として精一杯に生きていく様子を愛情こめて描きあげた、24篇のエッセイの傑作本です。

この本は、「喪失」、「過剰」、「移行」、「純真」の4つの章で成り立っています。
「喪失」では、「発話機能の喪失、言語機能の喪失、記憶の喪失、視覚の喪失、手先を器用にうごかす機能の喪失、アイデンティティの喪失、そのほかにも多くの特定機能(あるいは能力)の欠陥や喪失」(p.21から引用)の症状が現れた患者たちについて述べています。
「過剰」では、ひどい興奮状態が続き、「恐ろしいほどの快調」「病的なすばらしさ」(p.176から引用)と患者自身は感じ、「恩恵と苦悩、喜びと苦痛」(p.176から引用)を同時に感じてしまう状態にあった患者たちを紹介しています。
「移行」では、人間の存在は、「きわめて複雑な、人間的かつ倫理的な思考によって決定される」と考えられているが、「人生には時として器質的な病気が介入する」場合もあり、そのときには「生理学的、神経学的な相関を考慮する必要があり」(p.238から引用)、そのような患者たちを扱っています。
「純真」では、知的障害者の人たちのことを扱っていて、彼らの並外れた才能についてふれ、そして、彼らといると「温かい気持」(p.318から引用)になるエピソードを紹介しています。

サックス博士は、患者たちが必死に自分なりの生き方を模索し懸命に生きている様子に真正面から向き合い、共に生き方やアイデンティティを考えた素晴らしい人であることがこの本を通してひしひしと伝わってきます。脳神経について興味のある方はぜひ、手に取ってみてください。(M.N)
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高校生ボランティアのおすすめ本を紹介します! [2019年07月19日(金)]

高校生ボランティアです。
私たちは週に2日図書館でボランティアをしています。
ボランティアでは、本棚の清掃や本のポップ制作などをしています。
今回は「表紙に惹かれる本」・「ドラマ化された本」・「教科書に載っていた本」・「短編集」 の中から、私たちがそれぞれ選んだ、普段中々本を読む時間がなかったり今まであまり本を読んだことがないという方に お勧めの本を5冊ご紹介します。
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編集・ドラマ化された本
タイトル :昔話法廷
著者   :日本放送協会
      いまいまさこ
      イマセン
      伊野孝行
出版社  :金の星社
出版年  :2016.8
請求番号 :J913/Nih

ドラマ・映画化された本
タイトル :コーヒーが冷めないうちに
著者   :川口俊和
出版社  :サンマーク出版
出版年  :2015.12
請求番号 :913.6/Kaw

表紙に惹かれる本
タイトル :小公女
著者   :Burnett Frances Hodgson
      畔柳和代〔訳〕
出版社  :新潮社
出版年  :2014.11
請求番号 :080/Shi/ハ10-1

教科書に載っていた本
タイトル :走れメロス
著者   :太宰治
出版社  :新潮社
出版年  :1985.9
請求番号 :080/Shi/た2-6

すでに貸出中の本もあります

短編集
タイトル :失はれる物語
著者   :乙一
出版社  :角川書店
出版年  :2006.6
請求番号 :913.6/Ots
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これらの本は3階開架室階段脇の展示コーナーに展示してあります。
他にも沢山のおすすめ書籍がありますので、ぜひご覧ください!
🌟高校生ボランティア🌟

7月18日付 新着図書の紹介 [2019年07月18日(木)]

7月18日付の新着図書の紹介をします。
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タイトル:チャレンジ!多文化体験ワークブック 国際理解と多文化共生のために
編者  :村田晶子、中山京子、藤原孝章、森重岳雄
出版社 :株式会社ナカニシヤ出版
出版年 :2019.6.30
請求記号:376.9/Mur

タイトル:保健・医療・福祉のための専門職連携教育プログラム―地域包括ケアを担うためのヒント―
編著者 :柴﨑智美、米岡裕美、古屋牧子
出版社 :株式会社 ミネルヴァ書房
出版年 :2019.6.30
請求記号:498/Shi

タイトル:まちを再生する公共デザイン インフラ・景観・地域戦略をつなぐ思考と実践
編著者 :山口敬太・福島秀哉・西村亮彦
出版社 :株式会社 学芸出版社
出版年 :2019.6.10
請求記号:518.8/Yam

タイトル:プレイスメイキング アクティビティ・ファーストの都市デザイン
著者  :園田聡
出版社 : 株式会社 学芸出版社
出版年 :2019.6.10
請求記号:518.8/Son

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全4冊
他にも新着図書がありますので、ご覧ください。