4月から図書館3階の新聞コーナーの近くに展示ケースを設置しました。
6月は「ベリー公の美わしき時祷書」を展示しています。
この呼び名ですが、いわゆる”書名”ではありません。
中世の写本には書名にあたるものが存在しないことが多く、旧所蔵主や製作場所などの名を冠して呼ばれています。1413年ベリー公の蔵書目録に「いとも素晴らしく豪華に装飾された、美わしき時祷書」」(”Unes belles Heures, trs bien etrichement historises”)と記述されていたことに由来します。
172点の細密画の欄外には金箔による蔦模様がほどこされ、無数の装飾頭文字が描かれていて、きらびやかな装飾がみられます。