学生のおすすめ本、第2弾です!
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『活版印刷三日月堂:星たちの栞』
(著者名:ほしおさなえ, 出版社:ポプラ社, 出版年:2016, 請求記号:913.6/Hos)
不思議ですよね。版も活字もないけれど、印刷された文字はこうして残っている。実体が消えても、影は残る。影が実体になって、いまもあり続けている」この本を読んで心に残った言葉です。私は、綺麗なデザインと美しい青色の表紙に惹かれ、どのような内容なのか気になり選びました。この本は、『銀河鉄道の夜』の中でジョバンニが働いていた活版印刷という仕事を通して、三日月堂の弓子さんと悩みを抱えた人たちが、活字の懐かしさ、温かさに触れあいながら成長していきます。時にほっこり、時に切なくも、心の温まるお話です。「印刷とはあとを残す行為。活字が実体で、印刷された文字が影。ふつうならそうだけど、印刷では違う。実体の方が影なんだ」という言葉も印象的でした。この物語はそれぞれの話が前の話とつながっているところがあり、不思議な縁で三日月堂に集まる人々と、彼らと出会って、少しずつ変化していく弓子さんの心と三日月堂にも注目です。 ペンネーム:わかにゃん (日文3年)
『おそ松さんの企画術』
(著者名:布川郁司, 出版社:集英社, 出版年:2016, 請求記号:778.7/Nun)
今では、社会現象になっているアニメ「おそ松さん」。私は作品制作発表時からしっており、最初は「あの顔が一緒の六つ子の作品でしょ。ギャグアニメ好きだから見ようかな」という認識しかなかった。しかも、ここ数年、タツノコプロの作品のリメイク作品やセーラームーンのリメイク作品もあったが、前者はあまり結果がでず、後者はグッズ展開が広く行われた。しかし、おそ松さんは前者とはけた違い、 ニュース番組や各企業とコラボをするくらいの社会現象作品となっている。この最初は、あまり期待されていなかった作品がどのような経緯で企画されたか気になる人は、きっと多いだろう。私も表紙をみた瞬間読んでみたいと思ったこの本ぜひ手を取ってみてほしい。 ペンネーム:蓮池 (日文3年)