オマル・ハイヤーム『ルバイヤート』

12/1(木)~20(火) 貴重資料展示

「オマル・ハイヤーム文庫―矢野峰人と『ルバイヤート』―」

を開催しています。

昭和35(1960)年に、詩人・英文学者であり、本学大学院でも教鞭を執られていた矢野峰人先生(1893-1988)から、オマル・ハイヤーム関連資料が図書館へ寄贈され、「オマル・ハイヤーム文庫」が誕生しました。(詳しくは展示の解説でご紹介しています)

オマル・ハイヤームはペルシアの詩人であり、天文・数学・医学・科学者でした。彼のもっとも有名な詩集が『ルバイヤート』であり、矢野先生はエドワード・フィッツジェラルド英訳『ルバイヤート』の邦訳も手がけています。人生の無常、宿命、酒の讃美を歌い、「人生は矢のように飛び去ってしまう。確かなことは1つだけ。花は咲いたら枯れるということ。」という一節があります。そのような普遍的なテーマを持っているためか、現代においても世界中の人々の共感を得て、読まれ続けています。

矢野峰人先生の美しい日本語の響きとともに、『ルバイヤート』の世界へ足を踏み入れてはいかがでしょうか。

矢野峰人先生訳『ルバイヤート』
装丁の美しい『ルバイヤート』