【本の紹介】The Murders in the Rue Morgue

「The Murders in the Rue Morgue」はエドガー・アラン・ポーの短編推理小説で、1841年4月(日本ではまだ江戸時代!)に発表され、本格推理小説の走りとなった作品です。日本では『モルグ街の殺人』または『モルグ街の殺人事件』と題して翻訳されています。

パリを舞台に、鋭い観察眼と分析力で論理的に推理を展開していくノーブルな紳士デュパンと、名もなき聞き手役が挑む猟奇的殺人事件。食い違う目撃者の証言。密室の謎。そして意外な結末。続きが気になってどんどんページを捲らせてくれる、非常に面白い作品です。ミステリ好きでまだポーの作品に触れたことがない方はぜひ!

本学ではいくつか所蔵していますが、イチオシは英語多読用リーディングブック版です!(3階セレクションエリア語学・留学コーナーにあります)

タイトル:Oxford Bookworms Library
      Third Edition Stage 2 The Murders in the Rue Morgue

著者:Edgar Allan Poe
出版社:Oxford University Press
請求記号:837.7/Bas

多読用の本(level 2)のため、小難しい部分が省略されており、そこまで難しい単語や文法は使われていません。短くまとまっていますので、通学時などの隙間時間や寝る前のちょっとした読書に最適です。

どうしても英語に抵抗がある、という方には翻訳版もあります。

タイトル:モルグ街の殺人・黄金虫 – ポー短編集Ⅱ・ミステリー編 –
著者:エドガー・アラン・ポー著 巽孝之訳
出版社:新潮社
請求記号:080/Shi/ホ1-5

他にも佐々木直次郎訳や中野好夫訳を所蔵しています。訳者によっても文章のリズムや雰囲気が変わってきますので、好みに合った翻訳版を手に取ってみてくださいね。

 

最後に、原書に挑戦したい強者はこちらをどうぞ。

タイトル:The portable Poe
著者:Edgar Allan Poe
出版社:Viking Press
請求記号:938.68/Poe(B1F A書庫)

ポーの詩や小説を集めた著作集になっており、「The Murders in the Rue Morgue」も収録されています。170年以上前に書かれているので、さすがに古めかしい文体ではありますが、内容の面白さに変わりはありません。長期休暇中など時間に余裕があるときにいかがでしょうか。(Rio)