昭和女子大学図書館では、毎年夏季休暇中にインターンシップ生を受け入れています。
今年度は、4名の学生が5日間に渡って、図書館の様々な仕事を体験しました。
インターンシップを通じて感じたことをブログにまとめてもらいましたので、4回に分けて発信します。
日本語日本文学科 3年 蔭山 佳那恵
5日間のインターンはまさに、知識を体験へと導く大きなきっかけとなるものでした。学校図書館司書教諭の資格を取得予定の私にとって、図書館についての学習は、そもそも教室で座学で行うものであるし、資格取得のための知識詰め込み型のようなものでした。どこか平面的な学習だというイメージが拭えなかったことを覚えています。だからこそ今回のインターンは、学んだ知識を体験に生かせるまたとない機会だと強く思い、志望しました。「図書館で働く方達が、現場で実際にしていることを知りたい」「座学を実技へ」という気持ちから始まったインターンシップは、想像していなかったような業務内容や、体験型の仕事を通じて、私に新しい視野を与えてくれました。
はじめに選書会では、本大学がどのように資料を選定しているのか、基準と照らし合わせつつ、実際に選書の作業を経験しました。選書とは、本校の各学部の特色を活かし、学習や研究に利用するためにどのような資料が必要なのか、見極めることだと認識しました。著作の内容やレベルを考慮しつつ、各学部に相応しい著作であるかを判断するのはとても難しく、時間のかかる作業でした。しかし私たち学生の学習をより有益なものにするために、大学図書館には必要不可欠な工程であると感じました。
次に私が特に驚いたのは、デジタルアーカイブの存在です。知的資源をデジタル化し、ネットを通じて学生に提供できる仕組みを初めて知るきっかけとなりました。実際にデジタル化する工程を経験した時には、とても緊張しました。
このように、インターン期間を通じて、私たちが当たり前のように使っている大学図書館には、学生生活をより充実させるための工夫や仕組みが沢山あるということを知りました。そしてそれを支える図書館でのお仕事は、まだまだ魅力に満ち溢れたものと思います。見えない努力を感じられるような目を養っていきたいです。