新収蔵 タイ山岳民族アカ族の民族衣装

現在開催中の秋の特別展「昭和女子大学附属昭和高等学校スーパーグローバルハイスクールの取り組み」では、4つのLABOの海外研修で訪れた地域の文化について紹介しています。
LABO4では、タイ北部チェンライの山岳民族アカ族が暮らす村で、2泊3日のホームステイをし、アカ族の人々と交流します。
当館では、生徒たちがホームステイで触れ合ったアカ族の文化の紹介として、アカ族の男女の民族衣装や、竹製テーブル、食器などの生活道具を新収蔵し、今回初披露しています。
生徒たちは、ホームステイの際に民族衣装を着せていただきました。

アカ族の民族衣装は、藍染めの木綿布を用い、刺繍や銀、ビーズなどの装飾が施されています。山岳民族の衣装の中でも、形の複雑さ、大胆さ、刺繍の美しさ、緻密さ、装飾具の銀やビーズ、子安貝の豪華さなどが際立っています。
グループによって多少の違いはありますが、女性は、帽子(頭飾り)、上着、胸あて、スカート、前飾り、ベルト、脚絆、ショルダーバッグを、男性は、帽子、上着、ズボン、ショルダーバッグを着用します。
もともと普段着であり、農業をする時も、家事をする時も、育児をする時も、寝る時も身に着けていたもので、決して特別な衣装ではありませんでした。現在は、儀式や冠婚葬祭時のみ身に着けるようになりましたが、一部の60代以上の女性は、現在でも民族衣装を身に着け、暮らしています。

民族衣装や竹製品は、2016~2017年にタイ・チェンライに暮らすアカ族の方々に製作していただいたものです。
展覧会は、12月2日(土)まで開催しています。(日曜日休館)この機会にぜひ、高校生のSGHの活動成果とともに、アカ族の華やかな民族衣装を観にいらしてください。