<日文便り>
「児童文学プロジェクト」では、「子どもたちと本をつなぐ」という目標の下、
独自の視点から毎年ブックリストを作成・配布してきました。
3年目となる今年度はこれまでで最多の17名が参加、「ヤングアダルト層へおくるブックリスト」と「子どものための美味しいブックリストー本でほっぺたがおちる体験ー」という2企画のブックリストを鋭意作成中です。
この2企画は、コロナ禍で活動形式が制約されていた夏休み中に、
各人がブックリスト企画を1件ずつ持ち寄り、
Zoom会議でPowerPointを用いたプレゼンを行った上で、投票によって選ばれた2件です。
「ヤングアダルト層へおくるブックリスト」に7名、
「子どもための美味しいブックリスト―本でほっぺたがおちる体験を―」に10名と分かれて、
それぞれがZoom会議やLINEでの連絡を重ねて選書をし、
Jamboardなどデジタルツールを駆使して意見・感想・評価のやりとりをしつつ、
どの分野からどういった作品をいくつ取り上げるべきか、絞り込みを行っています。
それぞれの企画リーダーから、活動内容について紹介してもらいました。
どんなデザインのブックリストができるか、乞うご期待!
(FK)
◆「子どもための美味しいブックリスト―本でほっぺたがおちる体験を―」◆
私たちは、「子どもための美味しいブックリスト―本でほっぺたがおちる体験を―」を制作中です。
このブックリストでは、美味しそうな食べ物・料理が登場する絵本や小説を集めて紹介します。
子どもたちの「食」への好奇心や興味から、文学作品を味わうきっかけとなるために、そして実際に料理をしたり美味しいものを食べたりといった体験をして欲しいという思いで活動に取り組んでいます。
また、紹介する児童文学作品に登場した「美味しそうなもの」に関連した企画を、
ブックリスト内で行いたいと考えています。
思わずお腹がぐぅとなってしまうような、素敵なブックリストをお楽しみに!
(宇多真音)
◆「ヤングアダルト層へおくるブックリスト」◆
「ヤングアダルト層へおくる」というテーマのもと、ブックリストの作成をしています。
多感な時期であるティーンエイジャーのゆれる心に寄り添うとともに、関心分野の広がりを手助けし、
未来を切り開く本との出会いの場になるようなリストの作成を目指して活動しています。
掲載候補の作品は、プロジェクトメンバーの読書経験をもとに、
幅広いジャンルのもと、選者の心を特に動かしたものを集めています。
私たちの中に大切にふり積もった、救いや、学びといった宝物のようなものたちが、
リストという形になることで、誰かの役に立つかもしれないと思うと、
こんなに嬉しいことはないと思います。
また、ヤングアダルト層に寄り添いたい、読書の楽しさを届けたいという願いはもちろんのこと、
活動の中で様々な素敵な本との出会いや、意見交換の機会があるたびに、
私自身、「やっぱり本が好きだなぁ」と再認識する日々を過ごしています。
とはいえ、締めるところは締め、今後も意欲的にリスト作成に励んでいきたいと思います。
無事に完成したものを、もしもお見かけの際は、お手に取っていただけたら嬉しいです。
(鄧美佳)