<日文便り>
6月2日(木)の4限に前期特殊研究講座が開催されました。
講師として大阪大学名誉教授の飯倉洋一氏をお招きしました。
上田秋成というと『春雨物語』や『雨月物語』といった作品が有名ですが、
今回は「知られざる秋成の魅力―人とつながる文学」という題目で、
上田秋成の人物像や歩んできた人生について、
また、特定の読者を想定した秋成の文芸についてお話いただきました。
ブログの冒頭で有名な作品として『春雨物語』を挙げましたが、
実は本学の図書館には文化五年本(桜山本)『春雨物語』が所蔵されています。
飯倉氏は講座の前に文化五年本(桜山本)『春雨物語』をご覧になっており、
講座の中でそのことについてもお話してくださいました。
飯倉氏のブログでも、
本学での特殊研究講座の様子を紹介してくださいました。
以下のリンクより確認できますので、ぜひご覧ください。
http://bokyakusanjin.seesaa.net/
講座終了後には、飯倉氏個人所蔵の秋成直筆の短冊も公開していただきました😊
日文の学生達は、貴重な資料に興味津々といった様子でした。
作品自体は知っていても、
作者の人物像や歩んできた人生について詳しく知る機会はなかなかありません。
今回は「知られざる」秋成の魅力・・ということで、
この講座を聞き、改めて秋成に興味を持ったという学生も多くいるのではないでしょうか。
飯倉先生、貴重なご講義をありがとうございました。
(UR)