日文2年生座談会(1)-日本語教育って面白い!

<受験生のみなさんへ>

受験生の皆さん、こんにちは😊
日文で日本語教育を担当している植松容子です。
今日はなかなか高校の学びの中では触れる機会が少ない日本語教育について紹介したいと思います。
私の授業(演習Ⅰ)を履修している学生の有志3名に集まってもらい、ざっくばらんに語ってもらいました。
長くなるので、数回に分けて投稿します!

4限後、授業後の教室に残ってカフェ3(注1)のコーヒーを飲みながら…
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~雑談~
植 松:今日はみんなこれで授業終わり?
ゆきの:いえ、今日はこのあと文研(注2)があるんですよ。
植 松:今日は何?
なとせ:バイオリンです。めっちゃ楽しみ!
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~日本語教育に興味を持ったきっかけ~
植 松:みんなは日本語教育やりたい!って思って日文を選んだの?
ゆきの:高校の時にアメリカに短期留学する機会があって、その時に現地の子に「日本語勉強したい」
って言われて。それで教えてみようと思ったんですけど、「あれ?私日本語使ってるのに日本
語のこと知らない!!」って自覚して。自分の母語を教えられるようになりたいな、それにな
んだか日本語教師ってめっちゃかっこいい!って思って。

植 松:最近、日本語教育やりたい!って日文に入ってきてくれる人が増えてて嬉しいんだけど、話聞
いてみると何らかの実体験に基づいてることが多いんだよね。ゆきのさんもそうだったんだ!
じゃぁ、日本語教育能力検定試験(注3)在学中に取っときたいね!
ゆきの:今赤本(注4)めっちゃ勉強してます!夏も講座(注5)受けました。
植 松:ななかさんは?
ななか:私は、中学の時に家族で台湾旅行に行った時に、現地で日本語を勉強してる人が話しかけてく
れて、それでガイドブックとかにも載ってないような穴場スポットに連れてってくれたんです
よ。

なとせ:いいなーーーそれいいなーーー
植 松:それ、最高に楽しいね!

ななか:それで、日本語教育勉強してみたいな、日本語教師を将来の選択肢の一つとして考えてみたい
な、と思い始めて。でも、周りに言ったら「国語の先生?」とか言われちゃって。正直説明が
めんどくさいなと思って、あんまり周りに相談できなかったんです…。

植 松:ななかさんもきっかけとなったのは実体験だったんだね。20年前よりはずいぶん日本語教育・
日本語教師が世間に知られるようになってきた気がするけど、まだまだ国語教育と日本語教育
の違いは知られていないんだな…頑張らねば!
じゃぁ、なとせさんは?
なとせ:私、大きい野望があって。
ななか・ゆきの:野望!!(笑)
なとせ:日本語を世界に普及させたい!と思ってて。
植 松:言ってた!1年生の時の日本語文法論のリアクションペーパーに書いてた!!
ゆきの:日本語文法論隣で一緒に受けてたのにその野望知らんかったー(笑)
なとせ:私、日本語が好きで。本を読むのも好きだし、文法も好きだし。それを日本人に教えたって生
まれた時から喋ってるじゃないですか。じゃぁ、外国人に教えたらもっと日本語広まって私も
ハッピー☆みたいな。

一同:笑
なとせ:それで調べてみたら、職業として日本語教師あるんだ!ってことが分かって。高校の時も文法
の授業好きだったし。

ゆきの:めっちゃ分かる!文法面白いって思った!周りの友達が「文法嫌い」とか言ってたけど、え、
めっちゃ楽しいじゃん!って思ってた。

植 松:とすると、2人は実体験から、1人は大きな野望から(笑)日本語教育に辿りついたんだね。
みんなの話聞いてて、「ことば」や「文法」を考えることが楽しい!って感じる人は、日本語
教育にも興味持つのかもしれないな、と思った。
じゃぁ、皆さんは大学・学科を選ぶときは、迷わず日文系!って決めてたの?

(長くなったので続きは(2)に!)

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(注1)カフェ3:2022年10月にオープンした3号館1階のカフェ。コーヒーや紅茶をカフェ(オープンテラスも有!)で飲んだりテイクアウトすることができます。近くにはラーニングコモンズもあり、コーヒー飲みつつグループワークをすることも可能です。

(注2)文研:文化研究講座。昭和女子大学の教育の特色の1つです。学内にある人見記念講堂で一流の芸術にふれて感性を磨き、教養を深めます。

(注3)日本語教育能力検定試験:日本語教師を志す人が目指す試験。毎年10月末に実施されます。合格率は20%後半の難関。近年は毎年、在学生からも数名ずつ合格者が出ています!!

(注4)赤本:『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版』翔泳社。表紙が赤いので通称「赤本」と呼ばれています。

(注5)講座:日本語教育能力検定試験合格のためのピアサポート講座。上級学年の学生が指導役となり、昨年度の過去問を解説します。今年は20名が登録。夏期休暇中には記述問題・音声問題の集中講座も実施しています。

(植松容子)