自炊も簡単じゃないなぁ…

先日の冬休み中は自炊に明け暮れていました。
20年以上前の古い新書本だと、古本屋は10円ぐらいでしか引き取ってくれない。
元図書館司書としては”本を捨てる”のはイヤなので、自炊にチャレンジして電子書籍化することを考えた。電子書籍リーダーは持ってるしな!(「自炊」とは書籍をスキャンして電子化することです)

個人の自炊では、フラットベットスキャナーとシートスキャナーのどちらかを使います。
フラットなら本を壊さないですむけど、わりと面倒で時間もかかる。シートは本をバラバラに断裁しなければならないけど、圧倒的に早くて楽そう…それなら冬休み中に終わるな!と思ったのが間違いでした。

作業手順は
1.ドキュメントカッター(裁断機)で背表紙を落として、ページごとにバラバラにする。使うのは、かっこいいDurodex社製パーソナル断裁機200DX、あだ名はざっくり丸!

2.次にスキャン作業でEPSON社製のフォトスキャナーFF-680W登場!あだ名はまだない。断裁した紙束をのせてスイッチぽん!でOK

3.最後にパソコンでPDFファイルに加工して出来上がり

簡単に思えたのですが、実際にやってみると…問題続出!
・古い本、安い本、保存状態が悪い本は紙がよく詰まる
・断裁が悪くても紙が詰まる
・カラーページと白黒のページの境目は接着糊が厚くて、これも詰まる原因になる
・白紙スキップを設定しているけど機能しないことがある。やむなく手動で削除
・うっかり上下逆さまに、あるいは前後を逆にセットして結局やり直し
・ページの順番がごちゃごちゃになって元に戻せない…面倒になって諦める
さらに古い本になると端っこが黄ばんでいるのでグレーモードで読み込むけど、でも表紙はカラーで残したい。しかたなく別途カラーで読み取って、ファイルを合体する。真ん中にカラーページがある本なんて、気が遠くなりそう。

年末年始ず~と頑張りましたが、まだ半分ぐらい残っています。
最後に残ったのはスキャン後のゴミの山!
これって資源ゴミかなぁ?

(田中均)