海外実習(ベトナムハノイ)を実施しました

<日文便り>

コロナ禍でしばらく中断していた日本語教育の海外実習を実施しました。2月12日~23日の間、4名の学生をベトナムハノイに派遣しました。コロナ感染が気がかりでしたが、研修を楽しんで全員元気に帰国しました。学生が現地に足を運び、教育現場を経験することで多くの学びが得られるというシンプルな事実をあらためて実感しました。
お世話になったハノイ国家大学人文社会科学大学日本研究学科の先生方と学生の皆さんに心より御礼申し上げます。初めての海外実習で学生が学んだことの一端を紹介します。
(西川寿美)

海外の日本語教育現場、海外で働いている教師、海外の日本語学習者の実態や様子を見て肌で感じることができた。何が必要とされているか、学習者は何を求めているかを考えていきたい。また、学習者の日本語の勉強に対する意欲が凄く高く、私も勉強を頑張らないといけないなという気持ちになった。(2年生Eさん)

授業を行うとき、特に作業の説明を指示するときに使う言葉を意識した。・・日本で学習者に教えるときとは異なり、学習者の生活環境に合わせた文を作ることに苦労した。・・ベトナムでは日本語はごく限られた人しか関心のない言語であるように思っていたが、現地に行ってみると、生活の中に様々な日本語が入っていて、関心の高いことが分かった。(3年生Oさん)

今回の実習に参加して、積極性と協調性の重要さを知り、文化の違いや自分の中の価値観を見つめなおす良い機会になった。・・また日本とベトナムの文化の違いを知ることで、自身の柔軟さを鍛えたり、自身の中にある日本文化の固定観念を改めることに繋がった。(3年生Kさん)

海外実習参加にあたり目標としていたことはリーダーシップ力を向上させることである。この目標のために事前準備の段階から意見の取りまとめや日程調整を率先して行った。実習期間中10日間生活全ての瞬間において自ら率先して動くことは難しかった。この時自分以外の3名のメンバーに役割を意識してもらい、個人がそれぞれ主体的に動けるようにすることもリーダーシップであると気づくことができた。(4年生Hさん)