<日文便り>
こんにちは。
古典文学担当の山本です。
今日は新年度から始まる本学科主催のプロジェクト(日文プロジェクト)について、お知らせします。
2023年度は3つのプロジェクト(言語コース・2、文学コース・1)が行われていましたが、2024年度は4つのプロジェクト(言語コース・1、文学コース・3)で、その内の3つが新しくスタートするものです。
今回の文学コースのプロジェクトは、すべて古典文学に関わるもので、中古文学に関するプロジェクト、近世文学に関するプロジェクト、そして私が担当する馬瀬狂言プロジェクトです。
このブログでも何度か取り上げてきましたが、馬瀬狂言は、三重県伊勢市馬瀬町で伝承され、県の無形文化財にも指定されています。
狂言は室町時代以降、能と共に発展した、滑稽なセリフ劇ですが、馬瀬町では狂言だけを町民が伝えてきました。現在は、馬瀬狂言保存会によって、馬瀬町秋祭りや伊勢の伝統の能楽まつりなどで定期的に上演されています。
「末広がり」
(いずれも2022年10月9日「伊勢の伝統の能楽まつり」(於いせトピア)にて)
また、この保存会には、江戸後期から大正、昭和期にかけての台本を中心に、囃子伝書、上演記録などの関係資料が多数所蔵されています。
この馬瀬狂言資料の展示と公演の企画・運営を行うのが、馬瀬狂言プロジェクトの活動の柱となります。
この馬瀬狂言の本学での公演の日程がいち早く決定しました。
2024年11月16日(土)です。
馬瀬狂言保存会の方に伺ったところ、関東近辺での公演はこれまでなかったとのことで、貴重な機会になると思います。
この催しについては、詳細が決まり次第、お知らせいたします。
地域に伝承されてきた伝統芸能を通して、日本の伝統文化のあり方を学ぶ、このプロジェクトの活動の様子を、日文ブログやインスタなどで発信するので、ぜひまた覗いてみてください。
(山本晶子)